前の話
一覧へ
次の話

第3話

(タイトル未定)
11
2021/10/02 11:23
彼女にあったのは偶然だろうか。それとも必然だったのか。
今でもはっきりとはわからない
彼女はとても可愛らしくて、弱くて



守らなければならないと思った。
H
はぁ、
それも今日までだった。
誰もいない自室でため息をこぼした。
彼女と付き合った。



それが間違いだった。
彼女は脆かった。それはそれは脆かった。




そして脆いが故の、自己防衛



悪く言ってしまえば、被害妄想。
彼女についていけなかった。
振ったのは俺からだった。
うんざりして、もう追いつけなくて




これが愛かもわからなくなって。
H
ごめん。もう無理だ。
それなのに、





それなのに…
なぜこんなにも、涙が止まらないのだろうか。
何故止まらないんだ…
枷がなくなったから喜ぶべきだ。
もう時計の針は3時を過ぎ周りが明るくなる頃だ。
もう寝なくては、




ピリリリリリ






目覚ましの音で起き上がる。
H
…はぁ、
また、あの夢だった。
もう別に好きな子がいるというのに。





こんな夢を見ちゃあ未練が残っているようだ。



正直別れて良かったと思ってる。





あのとき泣いてしまっていたのは自分自身が理解できないことだった。
黒い靄を吹き飛ばすために泣いたのかもしれない。



実際あの時から俺はもうアイツのことが嫌いになった。
よくわからないが、きっと嫌いなんだと思う…というより、思うことにした。
そうしないと気が気でないから。
とりあえず急いで家をでないと

プリ小説オーディオドラマ