翌日
いつものように朝起きたら隣に北斗はいなかった
起き上がってリビングに行くとキッチンに北斗が立っていた
「北斗……?何してんの?」
北斗「朝ごはん………つくってる」
「あっ、、ありがとう…………」
私は北斗の近くに行ってみた
料理しているところを覗き込むように背伸びをして少し前のめりになる
手際よくやっていて私より上手いなって思った
北斗「…ちょ、あなた、危ない…………」
「大丈夫、大丈夫…………」
バランスを崩すか心配してるのだろうか
と、その時急に体の重心が1点に定まらなくなった
「あっ、ちょっ、、、」
北斗の方に倒れそうになってしまった
北斗「………っ、、と、、、」
怖くて瞑ってた目を開けたら北斗に支えられていた
「あ、、、、ありがとう………………」
北斗「だから言ったのに………………」
すると北斗とパチッと目が合った
顔の距離はわずか3センチぐらい
お互いにハッとした
恥ずかしくなって北斗から離れて顔を背けた
北斗「もうできるから…あっちで待ってて」
「うん、、、、」
ドキドキが止まらない…
私だけ?
北斗………は、ドキドキなんて、ないよね、、、
キス…出来そうだったのにな………………………
って、、そんなのもう、無理か…………
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。