北斗side
急にあなたが崩れ落ちてこれにはさすがに無視していられなかった
不仲なんてこと忘れてた
あなたの手は冷たかった
震えてた
怖いんだなって、、、1人になるのが
家族がいなくなっちゃうのが
俺がいるのに…………
帰り道、ずっとあなたは無表情だった
なんで、なんで、泣かないんだよ
ハッとしたのかごめんと言って手をはなそうとしてくる
北斗「あなた…………泣いていいんだよ」
「え、、、、、?」
北斗「俺の前で泣いたことないだろ、」
「……………………」
北斗「泣いていいんだよ、あなた」
あなたの目に涙が溜まってる気がした
1粒、、また1粒と涙を流し始めた
泣けるじゃん、なんで、なんで、いままで泣かなかったんだよ
少し冷たい目であなたを見てしまった
俺がいるって…………俺が、、、
あなたを抱きしめた
優しく、、、優しく
俺の服を少し掴んできた
なんで、こんなに泣くの我慢してきたんだよ
いつでも
泣いていいんだよ
北斗「俺がいるから、、」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!