月日は流れ、私は人間でいう15歳にまでなっていた。
ハルが中学っていう所に行ってから遊ぶのも減って
高校になったらもっと減るって聞いたから
私は修行ということにして
ハルが通っている高校に術を使い転校生という事で入学することにした。
でもそれには条件があってそれはヤマトと一緒に入学すること。
最初は嫌だったけどハルに会えると思うと
そんな事は気にしなくなり
私は明日から行く学校の準備を急いだ。
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そんなふうにトロトロ歩くヤマトの手を掴み
学校まで残り500メートルの所まで術で移動し正門まで歩いた。
正門を入ると全員の視線は私達にきていて
辺りあらはコショコショと話している声が聞こえ
私とヤマトは頭にハテナを浮かべて目を合わせた。
私達が話していると後ろから自転車を押してくるハルがいて
私はハルに駆け寄った。
ハルは周りを見渡し、クスッと笑った。
そんないつも通りの私達の会話をハルは笑っていて
私は何が面白いか分からなかったけど
ハルの隣でいられることが嬉しかった。
いつも会う時、君は制服で私は私服。
会えるのは週に1回あるかないか。
でも…これからはずっと隣で。同じ姿で
いられるんだね。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。