ある日を境に君は元気が無くなって
君の笑顔にはどこか悲しさが混ざっていた。
でも何度聴いても君は話をそすだけで
その真相を教えてはくれなかった。
最初はしつこいと嫌われるからとか
鬱陶しがられるとか色々思っていたけど
君が私の未来を照らしてくれたように私も君の未来を照らすから…。
するとハルはいきなり笑い始めて
私が頬を膨らますと
ハルは涙をふいてまたいつもの笑顔を見せた。
その笑顔と言葉は私の胸をついて離れなくて
私は私が癒されてどうすると頭を軽く叩いた。
君が私の不安を消したように
私も君の不安を消すから
君の不安を一緒に背負わせてよ…。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。