第6話

第6話 ー魔除けの竜エメラルドー
銀髪の男性
銀髪の男性
あれ? アーノア
こんな早朝に目を覚ましているとは、
珍しい。
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
俺だって、この時間帯に起きること
ぐらいありますよ?
銀髪の男性
銀髪の男性
そうなの? ごめん、ごめん
ここは、エルドレス氏が鑑定をする鑑定所。
助手として、アーノアとニコラリーは
働かせてもらっていた。
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
エルドさん、今日は少し
出かけたい場所があるのですが___
エルドレス・ネオ・オリガー
エルドレス・ネオ・オリガー
出かけたい場所? 何か足りない
物でもあったっけ
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
いえ、そうじゃ無くて…
アーノアが、なかなか返事を
返せないでいると、エプロン姿に身を包んだ
兄のニコラリーが、鬼の形相で弟を睨んだ。
ニコラリー・オリファント
ニコラリー・オリファント
言いたいことがあるなら、はっきりと
言え。エルドさんに失礼だろう!
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
ごめん、兄さん
そのやり取りを見ていた、エルドレスが
クスクスと笑った。
エルドレス・ネオ・オリガー
エルドレス・ネオ・オリガー
うん、2人がいると
この寂れた鑑定所も、明るくなるよ
ニコラリー・オリファント
ニコラリー・オリファント
この鑑定所は、寂れてなんて
いません‼︎
エルドレス・ネオ・オリガー
エルドレス・ネオ・オリガー
ニコは素直で可愛いね
ニコラリー・オリファント
ニコラリー・オリファント
!? からかわれては、困ります…
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
あの! 俺…もう一度会いたい人が
いるんだ
アーノアは、エルドレスに向かい
そう言い放った。
エルドレス・ネオ・オリガー
エルドレス・ネオ・オリガー
理由を教えてくれるかい。
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
俺を、自由にしてくれた人だから
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
もう一度会って、ちゃんと話がしたい。
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
それに、あの子、泣いてたから
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
俺も、泣き虫だからわかるんだ。
彼女も本当は、誰かに助けを求めたい
はずなんだって‼︎
ニコラリー・オリファント
ニコラリー・オリファント
彼女___?
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
あっ!
アーノアは、慌てて口元を抑えるがもう遅い。
エルドレスは、不思議そうな顔つきで、首を傾げた。
エルドレス・ネオ・オリガー
エルドレス・ネオ・オリガー
そもそも、彼女は何者なんだ?
契約金だって、無料ただじゃない
エルドレス・ネオ・オリガー
エルドレス・ネオ・オリガー
アーノアを、一人自由にできるぐらいの
お金を持ってる人だったの?
エルドレスの質問に、首を横に振るアーノア。
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
彼女、令嬢とかお姫様とかじゃないよ。
持ってた籠は随分年季が入ってたし…
ニコラリー・オリファント
ニコラリー・オリファント
どうやって、お前を自由にしたんだ?
その女は
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
エメラルドのペンダントだよ…昔、
お父さんに貰ったって教えてくれた。
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
大切な物だと思ったから、受け取れ
ないって言ったんだけど…
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
「これを売れば多少お金が貰えるから」
って、話をぜんぜん聞いてくれなくて
エルドレス・ネオ・オリガー
エルドレス・ネオ・オリガー
エメラルドのペンダントだって?
エルドレス・ネオ・オリガー
エルドレス・ネオ・オリガー
大きさは、どれくらいかわかるかい?
アーノアは、親指と中指で中位の輪っかを
作って見せた。
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
あ、後…宝石の中に薄らドラゴン
みたいなマークが入っていた様な…
エルドレス・ネオ・オリガー
エルドレス・ネオ・オリガー
なんだって‼︎
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
!!
ニコラリー・オリファント
ニコラリー・オリファント
エルドレスのあまりの、大声に
思わず耳を動かした2人。

ニコラリー・オリファント
ニコラリー・オリファント
そんなに、すごい物なんですか?
それは___
エルドレス・ネオ・オリガー
エルドレス・ネオ・オリガー
凄いなんて物じゃない、あれは
魔除けのドラゴンエメラルドといって、
売れば何千万と値が付く代物なんだ。
エルドレス・ネオ・オリガー
エルドレス・ネオ・オリガー
皆、欲しくてたまらないだろうね。
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
そんな、大事なものを俺なんかに…
エルドレス・ネオ・オリガー
エルドレス・ネオ・オリガー
たぶん、その子もそんな物とは
知らずにくれたんだろう。
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
やっぱり、俺‼︎  会いに行かないと
ニコラリー・オリファント
ニコラリー・オリファント
待て! お前、何をするつもりだ
兄に腕を掴まれた、アーノアは
その手をブンと振り払った。
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
だって、ほっとけないんだよ。
俺の中で、彼女を助けたいって
気持ちが溢れてくるんだ!
カチャン__ギイイイイ

エルドレス・ネオ・オリガー
エルドレス・ネオ・オリガー
行っちゃったよ
ニコラリー・オリファント
ニコラリー・オリファント
すみません、俺の弟が…
エルドレス・ネオ・オリガー
エルドレス・ネオ・オリガー
謝らなくていいよ。本当は、ニコも
気付いてるでしょ? アーノアは
少しずつ変わり始めている…
エルドレス・ネオ・オリガー
エルドレス・ネオ・オリガー
誰かを助けたいなんて、普通
面倒で誰もやらない
エルドレス・ネオ・オリガー
エルドレス・ネオ・オリガー
アーノアを変えてくれた子を、今度は
自分が変えたいんじゃないかな…
ニコラリー・オリファント
ニコラリー・オリファント
しかし!
エルドレス・ネオ・オリガー
エルドレス・ネオ・オリガー
さ、朝食にしようね。
ワッフルでも、ハニートーストでも
良いよ。
ニコラリー・オリファント
ニコラリー・オリファント
エルドさんは、甘すぎですよ


続く▶︎▶︎▶︎