第7話

第7話 ー黒屋敷に来たのはアーノアー
誕生日会の後片付けも、やっと終わり、
セレネは庭の花達に水やりをしていた。
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
花は、綺麗ね。
いつまでも咲いていればいいのに
ガサガサ___
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
な、何!?
草が、不自然に揺れて
セレネは、パチパチと早い瞬きをした。
ガサッ____
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
着いた‼︎
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
イヤアアアアァァ!!!
ヒュン____
ゴチ‼︎ カラン、カラン___
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
う…ぁ…
ドサッ____
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
あああ!
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
駄目! 駄目!息をして、目を開けて
自分でジョウロを投げつけて、アーノアを
気絶させたセレネはパニック状態である。

ひとまず木陰に、彼を運ぶと
パタパタと扇子で仰いであげた。
数分後___
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
あれ___俺は?
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
気がついた!? 良かったぁ
アーノアは、自分がどんな状態に
あるのかわからないまま、顔を上げると

そこには、自分が会いたかったセレネの
姿があった。
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
でも、ちょっと待って…
アーノアの後頭部には、セレネの
柔らかい太ももが…

これは、いわゆる膝枕だと気づいた
アーノアは、顔を真っ赤に赤面させ、
勢いよく跳ね上がった。
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
びっ、びっくりしたぁ‼︎
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
い、いや…びっくりしたのは、
私の方よ
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
貴方は確か、アーノア!
市場で会った以来ね…
ようやく、アーノアを思い出したセレネは
眉を寄せながら、そう言った。
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
うん、俺だよ。アーノアだ。
セレネに会いに来たんだ!
アーノアは、真剣な瞳でセレネを見つめる。
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
何をしに来たのですか? それに…
どうして私がここ(黒屋敷)にいること、
わかっていたのです?
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
それはね!俺たちガータ族は、
ものすごーく良く鼻が効くんだ
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
一度嗅いだことのある人の匂いなら
追跡もできるんだよ。
アーノアは、照れ臭そうに笑ったが、
セレネは少し引き気味で、話を聞いていた。
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
それで、一体何の様? 貴方は確か
自由になれたとばかり思っていた
のだけど…
セレネは、フイッと顔を逸らした。
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
ああ、自由になれたよ。就職先も、
兄さんと同じとこで今は、働いてるしね。
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
それなら、私に会いにくる必要なんて
あるのかしら?
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
あるよ___だから、会いに来た
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
えっ?
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
セレネ、君は何かに困っているから
あの時泣いていたんだろう? 違う?
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
泣いてなんて、いないわ
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
今度は俺が….
そうアーノアが言い終わる前に、セレネは
ドスンと彼を草むらの中に突き飛ばした。
ガサガサ___
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
!! (痛たた…腰打った)
すると、セレネの前に
よそ行き用のドレスを纏った3人組が現れた。
ロゼッタ
ロゼッタ
セレネ? このドレスどぉ?
昨日仕立ててもらったばかりなのよ
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
…とてもお似合いですわ
お姉さま
ミーシェ
ミーシェ
嘘ばっかり、見て! あの変な笑い方!
ちょっと失礼じゃない?
ねえ、お母様〜
お母様
お母様
そうかしら? 貴女達しか目に入ら
なかったから、よくわからなかったわ
ミーシェ
ミーシェ
え? あ、アハハ、そうね! 
やだ〜お母様ったら
ガサガサア‼︎
ロゼッタ
ロゼッタ
何!? 草むらが
一人でに動いたわ!
お母様
お母様
一体何事なの!?
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
___!
ドン___

セレネは、草むらを足で踏みつけると
澄ました目つきで
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
ゴキブリですわ。それも巨大な
と言ったので、悲鳴を上げて
双子達はバタバタと逃げ帰って行った。
お母様
お母様
まったく、ちゃんと庭を手入れしなさい
とあれほど‼︎ 本当に役立たずな子
お母様も、呆れ顔でこの場から
立ち去って行った。


続く▶︎▶︎▶︎