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第14話

第14話 ー本当の自分ー 《最終話》
セレネが鑑定所に来て数日がたった。
話はやはり、この話題で
持ちきりだった。
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
そもそも、どうして
封印用の矢なんて持ってたの?
ニコラリー・オリファント
ニコラリー・オリファント
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
そこが、俺、わからないんだよね
その時、タイミングよく階段から、
目覚めてすぐのセレネも降てきた。
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
おはようございます。
ニコラリー・オリファント
ニコラリー・オリファント
ああ
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
おはよう! セレネ
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
どうしたの? 2人共
セレネも、2人の会話に加わった。
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
いやだからさ、兄さんが
あの大蛇が現れた時、何で封印用の矢を
持っていたのかなって〜
ニコラリー・オリファント
ニコラリー・オリファント
たまたまだ…
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
本当?
ニコラリー・オリファント
ニコラリー・オリファント
しつこいぞ! 黙れ
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
ニコさん、落ち着いて
エルドレス・ネオ・オリガー
エルドレス・ネオ・オリガー
それは、僕が魔法道具の一つ、
映し鏡を持っているからでした。
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
映し鏡?
エルドレス・ネオ・オリガー
エルドレス・ネオ・オリガー
まあ、先代からの古い道具なんだけれど
ニコがいたから、成立したことでも
あるんだよね。
彼が、説明するに……アーノア達が、
蛇女に遭遇したことを、映し鏡で確認した
エルドレスが、ニコに封印の弓を渡す。
        ↓

そして、最強の俊足を誇るガータ族なら、
ほんの数秒で黒屋敷に行くことが可能。
        ↓

もちろん、セレネの匂いを知らない
ニコは、アーノアの匂いを嗅いで
あの場に登場したというわけなのだ。
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
種明かしされると、もの凄く
難しいわけじゃなかったのか…
ニコラリー・オリファント
ニコラリー・オリファント
不満でも、あるのか?
オレンジ髪の青年
オレンジ髪の青年
いえ。ありません
エルドレスは、セレネに向かい質問する。
エルドレス・ネオ・オリガー
エルドレス・ネオ・オリガー
これからは、どうする予定?
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
まだ、決めてなくて…
エルドレス・ネオ・オリガー
エルドレス・ネオ・オリガー
君は、どうしたいの?
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
セレネ…
ドスっ___
ニコラリー・オリファント
ニコラリー・オリファント
黙れ
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
…っ
セレネは、何かを決断した様な
顔つきになると…エルドレスに向かって
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
ここに置いて欲しいです
と、真っ直ぐ目を見開いて言った。
ニコラリー・オリファント
ニコラリー・オリファント
やるな、あの女
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
兄さん、静かに…
エルドレス・ネオ・オリガー
エルドレス・ネオ・オリガー
それは、君の本心?
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
もちろん本心です。私自身が、もっと
皆さんと居たいって思ってしまって…
すると、エルドレスは
「そっか」と優しく囁いた。
エルドレス・ネオ・オリガー
エルドレス・ネオ・オリガー
ここでは、自分で使ったものは
自分で片付けるし、困ったことは
お互い助け合って生活してる。
エルドレス・ネオ・オリガー
エルドレス・ネオ・オリガー
この条件で、セレネが構わないなら
ここに居るといい。もちろん、僕の
仕事も手伝ってもらうけどね
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
あああ…
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
ありがとうございます‼︎
ニコラリー・オリファント
ニコラリー・オリファント
なんか、生き生きしてるな…
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
そうでしょう、そうでしょう♩
ニコラリー・オリファント
ニコラリー・オリファント
あ?
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
セレネ…良かったね
こうして、セレネを
この鑑定所の一員仲間として3人は、迎えた。
鑑定所での新しい生活は、セレネにとって
幸せや、生きる楽しさ、仕事の大変さ
などをたくさん感じられる場所となっていった。
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
毎日が、楽しくて仕方がないわ!
ニコラリー・オリファント
ニコラリー・オリファント
それ、今日だけで15回は
聞いたから、そろそろウゼェ
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
もう…いつでも成仏できそうよ
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
セレネしっかりして! まだ、人生は
これからだっていうのに…
エルドレス・ネオ・オリガー
エルドレス・ネオ・オリガー
ふふふ、賑やか、賑やか…
詰まらなくてもいい…
ありきたりでいい__

そんな毎日の一つ一つが
今は、大切で温かい。

セレネの側にいるのが、たとえ
血の繋がらない2人なのだとしても

叱ってくれるのが、本当の親じゃ
なくても___そんなの今は、関係ないと
セレネは、心の奥底で感じていた。
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
アーノア、私…やっと自由になれた
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
うん
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
私の希望は、貴方よね
きっと__
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
俺がセレネの希望?
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
『エレウテリアー』昔読んだ
本にも自由を求めて戦う少女がいた。
でも、それは彼女に希望を与えてくれた
人がいたから戦えたのよ。
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
アーノアが、いなかったら
私は今もあの屋敷の中だったわ。
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
俺だって、セレネがペンダントを
くれなかったら、孤児院に逆戻りだったよ。
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
今度は、アーノアの話を聞かせて
色んな外のお話を聞きたいの
アーノア・オリファント
アーノア・オリファント
////いいけど、詰まらないと
思うよ?
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
いいの。聞かせて
セレネの上目遣いにやられながらも
アーノアは、孤児院にいた時の話や、

兄と初めて喧嘩した時の話を語ってくれた。

その話を横で聞きながら頷くセレネの横顔は、
あの時お姉さま達に向けていた作り笑いではなく__

初めて自分として笑えた、本来の彼女の姿だった。





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