第5話

第5話 ー双子の誕生日と記憶の夢ー
「ハッピバーデー♫ミーシェ&ロゼッタ〜」

「ハッピバーデー♫ミーシェ&ロゼッタ〜」
ロゼッタ
ロゼッタ
うふふ、ありがとう♡
ミーシェ
ミーシェ
イヤ〜照れるぅ♡
お母様
お母様
さあ、2人共、ロウソクを消して!
一気によ?
「フウ〜〜〜」
パチパチパチ

「おめでとう! ロゼッタ〜」

「素敵よ! ミーシェ〜」
現在、レークンヴィスト家では
双子達の誕生日会が開かれている真っ最中だった。
セレネにはもちろん、参加資格は無く
部屋での待機命令を受けていた。
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
今年も、盛大に祝っているわね
セレネは無意識に、首元に手を当てるが、
いつもそこにあったものは、今は無い___
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
そうだ…もう、無かったんだった。
エメラルドのペンダントは、昨日
市場で盗人から籠を取り返してくれた
青年、アーノアに渡したのだ。

彼は自由の身となり、兄の元へと
向かえることになったのだ。
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
窓を見つめ、山の上を纏っている
雲を目で追ってみたセレネ。
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
今日は、退屈ね。でも、誕生日が
終わったら、後片付けが残ってるわね
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
いつもの様に、本を読む気も起きず
セレネは机に突っ伏したまま、気が付けば
うとうとと深い眠りについていた。
____お父様、お父様
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
ここは…
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
今日は、何の絵本を読んでくれるの?
セレネの身体を走りながら、すり抜けていく
幼い少女は___
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
子供の時の私!?
お父さん
お父さん
セレネは、本当に本を読むのが好きだな
お父さん
お父さん
いつか、本の虫にでもなってしまうの
ではないか?
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
いや‼︎ 虫さんきらい
お母さん
お母さん
違うわ、本を無我夢中で読んでいる
人の事よ。
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
お母さん! そこにいたの?
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
昔の記憶だわ…思い出したく
無いはずなのに
お母さん
お母さん
いるわよ。 私たちの家だもの。
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
ずっといるよね? また病気に
なったら…
お母さん
お母さん
お母さんはね、強いのよ?
セレネの100倍はね?
お父さん
お父さん
君、100倍とは面白いね
お母さん
お母さん
ふふふ、貴方にも
負けないわよ?
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
うん!
お父さん
お父さん
そうだ、可愛いセレネにこれを
やろう。
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
なあに? これ
お父さん
お父さん
エメラルドのペンダントだよ。
困ったときは、これがきっと
助けてくれる。
助けてくれる___

そう言ったお父さんは、ある日突然
家に戻らなくなり、お母さんとセレネだけが
家に取り残された。

そして、お母さんも、生まれつき病弱な身体だった
ため、治療する事を、医師に強く勧められ、
やむおえず、仮入院することになったのだ。
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
お母さん、 すぐ良くなって
絶対・・に戻ってくるよね?
お母さん
お母さん
当たり前でしょ? コホッ
馬車を出して下さい。
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
・・・
しばらくの間、幼いセレネだけが
一人大きな家で暮らしていた。



*そんなある日、お父さんが突然帰ってきた*
ガチャ___
お父さん
お父さん
ただいま
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
お父さん‼︎
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
お母様
お母様
初めまして、セレネ
私が貴女の新しい母親になったマリーナでございます。
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
違う‼︎  貴女なんて、お母さんじゃないわ
お父さん‼︎ どうして!?
お父さん
お父さん
お母さんが、昨日病院で
亡くなったんだ。
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
そっ! そんなの…う、嘘よ‼︎ 
お願い…2人共出て行って
お父さん
お父さん
頼む…セレネ
この人が新しい、お母さんなんだ。
一緒についてきなさい
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
いや‼︎ お母さん! お母さん!
_____チュン、チュン
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
嫌あぁ‼︎
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
ハッ___
「それでは、プレゼント交換を
始めましょうね!」

「きゃー♡待ってました〜」
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
夢だったの? 1番忘れたい、
記憶だったのに…まだ、覚えてる。
セレナは、溜息を吐くと
額の汗を拭った。
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
あんなペンダント…私を
助けてくれた時なんて、1度も
なかっじゃない。
セレネは、再び机におでこを
つけると、鳥のさえずりに耳をすました。
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
お母さん___なんで、死んじゃったの


続く▶︎▶︎▶︎