第9話

第9話 ー質問と監禁ー
___トントン
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
お呼びですか? お母様
お母様
お母様
ええ、だから貴女を呼んだのよ
バタン___
扉を閉めたお母様は、珍しく
セレネに温かいハーブティーを進めた。
お母様
お母様
このお茶は、ブランド物で香りが良く
とても美味しいのですよ。セレネも
一口飲まない?
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
いえ…大丈夫です。
お母様
お母様
…そう、それは残念だわ。
お母様は、顎に手を当てると
優しい声でセレネに問いかけた。
お母様
お母様
ねえ、セレネ? ふふ、貴女
最近何か良いことでもあった?
前より何倍も楽しそうに見える
のだけど…
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
そうでしょうか?
お母様
お母様
ええ、そうよ
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
すみません
お母様
お母様
何故謝るの? 良いことじゃない
とてもねぇ___
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
何かがいつもと違う___
お母様は、普段こんなにセレネに優しくしない。

お母様が、自室に呼び出したり
口調が優しい時は、何かを探ろうと
している時だった。
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
何か、用事でも?
お母様
お母様
いいえ___特に無いわ。
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
? そうですか。
では、私はこれで失礼します。
セレネが、立ち上がろうとすると
お母様は、急に立ち上がりガシンと

セレネの肩を押さえつけ、椅子に無理やり
座らせた。
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
うっ!
ドスン___
お母様
お母様
隠し事は、駄目じゃない?
白状しなさい。お前は誰と
会っているの?
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
___!
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
誰とも会ってなんて…
お母様
お母様
本当に?
お母様の長い爪が、セレネの頬に食い込む。
お母様
お母様
セレネ…貴女、しばらく休憩を取って
もった方が良さそうね。きっと身体が
疲れているんだわ。
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
! 何を言って…
____キイイ
___ガチャ、ガチャン
お母様
お母様
しばらく、その倉庫の中で
休んでると良いわ!
お母様
お母様
オホホホホ
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
お母様!? 出して! お願い
ガチャ、ガチャ‼︎
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
どうして、こんな酷い事をするの!
私が、何をしたというの___
暗い物置小屋の中に、セレネは
閉じ込められてしまった。
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
うっ、カビ臭い。
小屋の中で、カビ臭さに襲われながら
スカートの埃を手で払っていると、何かが
崩れる音がした。

バサバサッ___
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
何?
スゥーと、床を滑る様にして
出てきた1枚の手紙。セレネは、拾うと
手紙の中を覗いてみた。
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
これは、お母様が書いた
私のお父さんへ宛てた手紙?
内容を読んでみると、セレネは
今までの真相を深く知ることとなった。

そして、倉庫内を見渡すと
あちらこちらに、似たような便箋が
散らばっており、セレネは片っ端から読み
あさっていった。
___そして、最後の便箋を読んだ頃には
天井に空いた隙間から、月の光が差し込み
倉庫の中を薄暗く照らしていた。
セレネ・レークンヴィスト
セレネ・レークンヴィスト
これが、お父様が教えてくれなかった
本当の真実だったのね。
セレネの瞳は、死んだ魚のような目つきとは 
違い、真実を受け入れた強い瞳の色に変わっていた。


続く▶︎▶︎▶︎