第4話

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2020/07/05 09:15
声を掛けてきたのは、小学校からの幼なじみのそうだった。

「夜音、1人?」
「うん、そうだよ」
「帰らない?」
「一緒に?」
「うん」

短い会話だか彼と話すにはこれくらいが丁度いい

「いいよ 帰ろ」
「自転車持ってくるからまってて」
「んー」

と言って、奏は自転車を取りに行った
どうやら話しかける前に準備は終わっていたらしく、直ぐに戻ってきた

「行ける?」
「うん」

自転車にまたがって学校から飛び出した
門から出る前に、別のクラスの友達がからかってきたけど、舌打ちだけしといた。



私は奏に恋愛感情は、ない

ただの友達としか思ってないから






学校の近くの歩道橋を降り、車の少ない細い田んぼ道を走る。

住んでいる所がそれなりに田舎なため田んぼはよく目にする。
田んぼを抜けると大通りの歩道に出るが、田んぼ道はまだ続きそうだ。

照りつける太陽の光に早速汗を流しながら、自転車を漕ぐ。
もちろん隣には奏の自転車。

「宿題貰った??」
「え、私、まだ英語の貰ってない」
「あー俺も英語は貰ってないや」
「今日から始める?」
「うーん…多分やると思う…」

話す内容に特別な事はない

普通に友達と話す内容ばかりだった

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