第43話

42.
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2021/02/20 12:04



西畑side




末澤さんに呼ばれて、



この前のお店に行くと




「西畑くん、こっち」




と手を振る末澤さんが居った




「ごめんな、急に呼び出したりなんかして」



『いえ、大丈夫です』



「まぁ、そんな固くならんといて」



『あ、はい』



なんか飲もか



そう言われて注文した飲み物が運ばれ来ると




「なんかあった?

丈昨日様子おかしかったからなんかあったんやろ?」




と聞いた末澤さん




『昨日、焦って帰ってきた丈くんに

あなたちゃんのことを聞かれて、

知ってるって答えたんです

そしたら急に丈くんの目の色が変わった気がして

少し言い合いみたいになって、

頭冷やしてくるって出て行ってしまって』



「そっか、

まぁ、とりあえず俺から言えることは

そのうち帰ってくるよってことやな

やからそこまで心配せんでも大丈夫やで」



『でも、』



そう言いかけた時



「丈は、

西畑くんのことホンマに大事なんやと思うで」



って言われた



「まぁ、こんなこと言うのも失礼やけどさ、

やっぱり、同性愛って

受け入れられにくかったりするやん

でも、丈はずっと隠してこんかったんよ

それがきっかけで、繋がった友達も居るみたいやけど

まぁ、失うこともあって

ちょっと荒れた時もあったりして、

やからかな、一時期恋愛とかしてなかったんよ」



そう語る末澤さんは、



丈くんのこと大切にしてるんやろなって思えて



「やからさ、丈がそこまで熱くなるってことは

西畑くんのこと相当好きなんやと思うわ」



そう言い終わって、頼んだコーヒーを飲んだ末澤さん



「俺の勘違いやったらあれなんやけど

西畑くんって他に好きなやつ居ったりする?」



そう聞かれて思わず



『え、』



と声を出してしまった

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