第608話

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2022/05/19 07:00




















@1週間後





















今日はグクと一緒に裁判所へ。





















何故なら今日は先輩の裁判の日だから。




















どうしてもグクが先輩の判決を見たいと言って聞かなかった。






















だから特別な許可を得て裁判を見ることになった。



















(なまえ)
あなた
どんな判決であれ、叫ばないでよ?
グク
グク
叫びそうになったらガムテープ貼っとく←
(なまえ)
あなた
よろしい←



















そうして裁判所へと入り、グクと共に指定の席へ。





















先輩の後輩として、弁護士として、この裁判は見届けなければ。























本当は1人で見届けるつもりだったけど……






















そう考えている内に判決の時間となった。





















判決を下す
(なまえ)
あなた
っ…………
キム・ナムジュン被告を
懲役30年と刑する




















判決を言い渡され、裁判は終了した。





















30年となると先輩は60近くになる。




















人生の大半を刑務所で過ごすと思うと胸が痛む。





















だけど……それだけのことをしてしまったからしょうがないとは思う。






















でも本当に良い人だったのに……




















グク
グク
あなた……?
(なまえ)
あなた
あ……ご、ごめんㅎ
グク
グク
帰ろう?
(なまえ)
あなた
そうだねㅎ




















長いことぼぉーっと考えてしまっていたみたいだ。























帰ろうと椅子から立ち上がった時、グクが自分に言い聞かせるように呟く。























グク
グク
本当は無期懲役が良かったけど…
30年でも…我慢する
(なまえ)
あなた
っ!……そっかㅎ
グク
グク
また犯罪犯したら捕まえてやる
(なまえ)
あなた
その頃はグクもおじさんだねㅎㅎ
グク
グク
ずっと若々しくいたるわ!!






















拗ねながらも外に出ていったグク。































笑いながらもその後を追い、グクの隣に並ぶ。

























自然と繋がった手は凄く温かった。























To be continued.

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