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第12話

ひとときのシンデレラ
学祭当日。
今日は体育館で、クラス演劇が上演される。
私はステージ袖で、シンデレラの着替えを手伝うことになっている。
柳瀬茉莉(やなせまり)
柳瀬茉莉(やなせまり)
……
(なまえ)
あなた
……
私と茉莉は、ライバル宣言のあとは一言も口を聞いていない。
仕方のないことだけど、でも、友達なのは変わらないって思ってる。
同級生
同級生
これから、3年A組のクラス演劇『シンデレラ』を上演します
あ、始まった。頑張らなきゃ!
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須藤拓海(すどうたくみ)
須藤拓海(すどうたくみ)
私と踊ってくれませんか?
柳瀬茉莉(やなせまり)
柳瀬茉莉(やなせまり)
はい、王子様
(なまえ)
あなた
(やっぱり、お似合いの二人…)
拓海は王子様そのものでカッコよくて、シンデレラ姿の茉莉も可愛くて。
キラキラな二人を見ていると、自分に自信がなくなってしまう。
柳瀬茉莉(やなせまり)
柳瀬茉莉(やなせまり)
ああ、十二時の鐘が鳴った!
王子様、さようなら!
須藤拓海(すどうたくみ)
須藤拓海(すどうたくみ)
待ってください、美しい人!
どっちも演技は完璧。
いよいよ、最後のシーンだ。
ステージ袖に飛び込んだ茉莉に駆け寄る。
(なまえ)
あなた
茉莉、ドレス脱ぐの手伝う!
柳瀬茉莉(やなせまり)
柳瀬茉莉(やなせまり)
…(なまえ:下の名前)
(なまえ)
あなた
うん?
柳瀬茉莉(やなせまり)
柳瀬茉莉(やなせまり)
私、拓海にフラれた
(なまえ)
あなた
え?
柳瀬茉莉(やなせまり)
柳瀬茉莉(やなせまり)
ずっと好きな人がいるんだってさ
柳瀬茉莉(やなせまり)
柳瀬茉莉(やなせまり)
…私、もう、吹っ切れたから
柳瀬茉莉(やなせまり)
柳瀬茉莉(やなせまり)
だから、
下働きの衣装に着替えた茉莉は、私をステージに押しやった。
ステージ上には、ガラスの靴を手にシンデレラを探す人々。
柳瀬茉莉(やなせまり)
柳瀬茉莉(やなせまり)
(なまえ:下の名前)も拓海の気持ち、ちゃんと知って!
(なまえ)
あなた
えぇっ!
手を引かれて、私は茉莉とともにステージに飛び出した。
制服姿の私の登場に、観客席からどよめきが起きる。
柳瀬茉莉(やなせまり)
柳瀬茉莉(やなせまり)
王子様!
須藤拓海(すどうたくみ)
須藤拓海(すどうたくみ)
えっ、(なまえ:下の名前)…?
柳瀬茉莉(やなせまり)
柳瀬茉莉(やなせまり)
あなたのお姫様は、この人ではありませんか?
台本にない台詞に、ステージ上を戸惑いが包む。
でも、
須藤拓海(すどうたくみ)
須藤拓海(すどうたくみ)
はい、そうです
王子様姿の拓海は、私に歩み寄った。
須藤拓海(すどうたくみ)
須藤拓海(すどうたくみ)
私はずっと、子どもの頃からずっと、あなたが好きでした
これも、台本にない台詞。
ううん、この言葉って、告白ーー?
須藤拓海(すどうたくみ)
須藤拓海(すどうたくみ)
あなたの王子様になりたいって、長い間、思い続けていました
(なまえ)
あなた
拓海ーー
須藤拓海(すどうたくみ)
須藤拓海(すどうたくみ)
(なまえ:名字)(なまえ:下の名前)さん、このガラスの靴を受け取ってもらえませんか?
(なまえ)
あなた
……はい
ありがとう、拓海
観客席から、歓声が響く。
全校生徒の前での告白。
とても緊張したけれど、
ドレスは身に付けていないけれど、
私は、お姫様になれた。