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第11話

大切な君
【拓海side】
あれは、幼稚園の頃。
俺と(なまえ:下の名前)は、山で遊んでて迷ってしまった。
日が暮れて、周りの空気が冷たくなっていく。
歩き疲れた俺。
あの時は、二人の身長は変わらなかった。
今よりずっと弱かった俺は、座り込んで言った。
「誰かが助けに来るまで、ここにいようよ」
(なまえ:下の名前)は俺の頭をなでて、笑顔で言った。
「拓海、大丈夫だよ。ちゃんと家に着くから。だから歩こう」
俺は驚いて言った。
「カッコいいね」
(なまえ:下の名前)は笑顔を崩さずに頷いた。
「そうでしょ。私、ヒーローだから。お姫様になんて、ならないんだよ」
そう言った(なまえ:下の名前)の声が震えていることに、俺は気付いてしまった。
彼女は強がりを言っている。
本当は怖いんだ。
俺は(なまえ:下の名前)の手を、ぎゅっと握った。
大丈夫。
今の俺は弱いけど、将来は(なまえ:下の名前)を守れるように、強くなるから。
俺がヒーローになるから。
その時からずっと、
俺は(なまえ:下の名前)のことをーー。