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第26話

24.
856
2022/11/27 02:20
うっすらとした意識で目が覚める。
ここは…医務室…?身を包むふかふかなベッドに寝ているらしい。


数秒すると、さっきまでのことを沸々と思い出す。
そう……試合があって…………………って、
あなた【執事】
試合はっ…………!?
さっきまでの試合のことを思い出し、ガバッと勢いよく起き上がる。
エミリー・ダイアー【医師】
あら、起きたのね
起き上がるとエミリーさんがこちらに近づいてき、ベッドに腰をかける。
エミリー・ダイアー【医師】
さっきまで、色んな人達が出入りしていましたよ
エミリー・ダイアー【医師】
皆んな、貴方を心配していたわ
あなた【執事】
そうでしたか…ご心配おかけして申し訳ないです
エミリー・ダイアー【医師】
謝らなくていいのに、貴方は謝り癖があるのね
エミリーさんはもっと距離を縮めて、俺の頬をつたう。
つたう頬が微かに痛みを感じる。
エミリー・ダイアー【医師】
身体中傷だらけね。しばらくは、包帯生活になりそう
あなた【執事】
えっ!?包帯…ですか!?
確かに、今の俺は頭___腕___胸___足と全身一箇所ずつ包帯が巻かれていた。
自分の包帯を確認していると、何か違和感を覚えた。
あなた【執事】
あれ、俺の着ていたドレスは……??
エミリー・ダイアー【医師】
ドレスは脱いでもらったわ。切れたりしていたから今、女性陣が刺繍しているところよ
あなた【執事】
そんな大変なことを……俺も手伝わなければ
俺がベッドから出ようとするとエミリーさんに止められる。
エミリー・ダイアー【医師】
まだ動いちゃダメよ。包帯がほどけてしまうわ
あなた【執事】
でも…………
エミリー・ダイアー【医師】
………………しょうがないわね。包帯を巻き直してから数十分歩き回るだけならいいわよ
あなた【執事】
っ!ありがとうございます!
そして、エミリーさんに全身の包帯を巻き直して貰った。
パンイチなのが少々恥ずかしく、包帯を巻き直してもらう時間が長く感じた。
エミリー・ダイアー【医師】
あまり無理はしない様に
あなた【執事】
はい。分かりました
エミリー・ダイアー【医師】
後、その包帯じゃあ服を着るのもままならないと思うから今日はこれを着てちょうだい
エミリーさんは壁にかけてあった白衣を俺に着させてくれた。
あなた【執事】
ありがとうございます
俺は一礼して医務室を出た。
あなた【執事】
(さぁ、まずはエドガーさん達に会いに行こう)

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