第24話

22.
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2022/10/10 03:14
あなた【執事】
はぁっ、はっ
エドガーさんと手を繋いでレッドカーペットの方まで走る。背後には俺たちを追う男性が来ていた。
あなた【執事】
(霧が当たった背中が…痛い…)
あなた【執事】
エ、エドガーさんっ…さ、先に行って下さいっ…
ヒリヒリする背中を負う俺は、エドガーさんと繋いでいた手を離し、エドガーさんを前へ押しやった。
エドガー・ワイデン【画家】
なっ、ダメだ!僕が肉壁をするから
エドガーさんは、また俺と手を繋ぎ直し。逆に俺を前に優先する。
ジャック【リッパー】
言い争っている暇はありませんよ
男性は刃を振り、霧を放つ。
あなた【執事】
(さっきの霧と同じだ…このままだと当たる!!)
エドガー・ワイデン【画家】
っ…こっち!
繋いでいる手を引かれて、危機一髪で霧を避ける。
あなた【執事】
ぁ、ありがとう…ございますっ
エドガー・ワイデン【画家】
いいから、このまま伸ばすよ
エドガーさんは一旦手を離しキャンパスに走りながら絵を描き始める。

墓場までエドガーさんに守って貰いながら、走り続ける。
ガダガダ墓場に着いた途端、暗号機を操作する音が聞こえた。
あなた【執事】
(…!巻き込んでしまうっ)
そのとき、エドガーさんが一発食らってしまった。
エドガー・ワイデン【画家】
僕のことは構わず、先に!
ジャック【リッパー】
人のことを庇っている暇なんてありませんよ
エドガーさんの背後から瞬間的に移動した男性は、刃を大きく振りエドガーさんをダウンさせた。
カヴィン・アユソ【カウボーイ】
【解読中止、助けに行く!】
カヴィン・アユソ【カウボーイ】
って、仔猫ちゃんじゃないか!
カヴィン・アユソ【カウボーイ】
しかも、美しい姿で!
墓場に居たら、音がした暗号機の方からチャットを打ったカヴィンさんが走って来た。
俺に気づいたカヴィンさんは目を輝かせて俺に話しかけてくれた。
あなた【執事】
事情はッ後で説明致します…エドガーさんをどうか、お願いします
あなた【執事】
俺を庇って、ダウンしたんです…
肉壁からのタゲチェンはよくあることだと聞いたが、負傷状態の俺をずっと追いかけると思い込んでしまった。
ダウンするまで俺を庇ってくれたエドガーさんは、男性に吊るされていて。まだ椅子には座っていない様だった。
カヴィン・アユソ【カウボーイ】
仔猫ちゃんの頼みならなんでも聞くさ!
そう言ってカヴィンさんは風船に吊るされるエドガーさんに近づき縄を振った。
エドガー・ワイデン【画家】
カヴィン!!
カヴィンさんは器用にエドガーさんを縄で引き寄せ、肩に担ぐ。
あなた【執事】
ありがとうっございます、、!カヴィンさ、ん!
あなた【執事】
エドガーさん…俺を庇って、くれてありがとうございます
安心した笑みでエドガーさんの手を握り、少し息が荒れているがそう言った。
エドガー・ワイデン【画家】
し、試合に勝つためさ。早く行こう
頬を赤く染め、そっぽを向いてしまったエドガーさんは俺の手を引いて走り出した。
ガッシャンッ__1つの暗号機が上がり、後1台。
あなた【執事】
さっきカヴィンさんが暗号機回していました。きっと後4割ぐらいだと思います
あなた【執事】
今度は俺が守る番です
エドガー・ワイデン【画家】
…っ!?
あなた【執事】
ゲートで待ってます
背中の痛みに慣れて来た俺は、エドガーさんを北ゲートの方へ思いっきり背中を押し、ハンターと1対1になる。
ジャック【リッパー】
おや、ひとりで大丈夫なのですか?
ジャック【リッパー】
負傷状態にもかかわらず、ひとりで挑んでくるとは
ドクドクドク心音が耳に響く。苦しいぐらい心臓が動く
あなた【執事】
今回は、霧なんて食らいませんから
少し強気で走りながら男性に言った。
キュイーーン‼︎暗号機が完了するサイレンの様な音が全身を痺れさせる。
あなた【執事】
(中治りで痛みが引いてきた……けど)
通電と共に男性の目が鋭く光っている。一発でも食らったら、ダウンだ。
きちんと背後を気にしながら、小屋の方へ回る。
あなた【執事】
(スカートで窓枠を越えるのは少し時間がかかるな)
教会の窓枠を越えて、レッドカーペットの方まで走る。
幸いなことにレッドカーペット側のゲートは開いていた。そして、残り俺だけ。
あなた【執事】
(このままゲートまで追いつけば…っ!!)

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