___あなたside
あー言ったものの。
両親にはワタシの事どう伝えられてるんでしょうか。
学校側から何か来ていそうですが…
…ガチャ
『!?』
次の瞬間。
…パリン
お母さんが投擲したコップが
ワタシに当たると同時に割れていった
…ポタポタ
その音はお母さんの涙なのか、
身体中から出てくる鮮血なのか分からない。
ただ次に聞こえたのは
お母さんの罵声だった。
どうやら手間が省けたようだ。
お父さんは何故か既にワタシの部屋の物を
ゴミ袋に入れてまとめていた。
それをワタシの目の前に置いてただそれだけ言った。
…パリン
続け様にまたグラスを投げられて
破片が所々に刺さるが、
そんなの気にせずワタシは足早にその場を去った
…ボタボタ
___あなた!!
最後に聞こえたのは、鮮血が滴る音と
ワタシにの名前を呼ぶ声だった。
____そんなにワタシの事キライだったんだね
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。