___あなたside
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_______待って
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起きるとそこは見知らぬ景色で、
眠りにつくまでの記憶を鮮明に思い出す。
起きたばかりで全然気づかなかったが、
ベッドの傍らに腰掛けてた人物が居た。
言われて初めて気づいた。
自分が寝てた場所を見ると
シーツがぐっしょり濡れていた。
髪や背中も汗で濡れていて気持ち悪い。
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…バシャア
汗や体の汚れと一緒に、少しずつ「不純物」を流す。
夢の中で味わった恐怖も苦しみも悲しみも…。
全部全部、「不純物」だ。
そうして少しづつ心のを落ち着かせ、
また仮面を被る為に準備していく。
____オレの言葉は、イザナのものだと思え。
…キュッ バシャアバシャア
やっと流したのに…
次は「期待」という名の「不純物」を流す。
…キュッ キュッ キュッ
…取れない。
この「不純物」 だけ、取れない。
段々強くしてく水圧にもまるでビクともしない。
____もういいや。
______そういえばベッドで寝たのなんて久しぶりだな
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アンケートの結果、非公開にしないです。
因みにしばらく予約公開です。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。