___あなたside
いつもそうだ。
体いっぱいに風を浴び、生を実感する。
ふと思う。どうしてワタシは我慢してるのか。
仲良し家族がいいから?
楽しい学校生活を過ごしたいから?
どれも当てはまるようで当てはまらない。
結局最終的にワタシの願いは…
願えば願うほど遠くなって行く目標に、
いつしか既に叶っているものだから
これ以上は望まない。
ずっとこれが続けばいい。
___そんな風に思うようになる
背後から掛けられる声に反応し、
バッと振り向くと、ある人物が居た。
何故に「ちゃん」付け。
しかもノリ軽くない?
そういえばワタシ、この人に自分の荷物…。
大将?誰のこと?
困惑したワタシの表情を見ると、
彼は少し考えて言葉を言い直した。
鉄の柵にもたれて座り込むワタシの隣に、
スっと歩み寄りしゃがみ込んで
こちらをニヤニヤしながら見る彼。
まぁ、言おうが言わまいが結局全ては
『ワタシとイザナの過去』で
片付けられてしまうだけ。
今更隠すつもりも隠す理由も何処にもない。
NEXTchapter↪︎
えっと…ここまで来てごめんけど、
あなたちゃんにはずっとイザナの事
想って欲しいって思っちゃってます。
ダメですか?
アンケート
夢主ちゃんは…
イザナに一途で
42%
梵天の人でオチつくって!
58%
投票数: 2675票
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!