第5話

count. 3☆゚
167
2018/02/22 22:05
どうしよう…

華宮先輩の卒業まであと三日だ…


ここ最近の華宮先輩の態度はいつだって同じ。


やっぱり……ううん!大丈夫!

そろそろ行動に移そうか!


名付けて、少し距離を置こう作戦!!

今まではがんがん攻めてたけど少し距離を置いてみる。


そうすることできっと先輩も気になってくれるはず!!


そうと決まればいざ実行!!


と、丁度いい所に華宮先輩だ!


バチッ

見事に目が合う。

いつもなら駆け寄るのだが…ううん…今すぐにでも駆け寄りたい。

だけど…我慢我慢!


ペコッ


頭だけ下げてその場を離れる。

ごめんなさい…先輩。


華宮先輩は一瞬驚いたが、その後の表情は見ることができなかった。


チクチク…痛い…


その日はただ挨拶したり会釈をするだけで
終わった。

その日は、華宮先輩に直接想いを伝えることができなかったため お昼休みに屋上で
宮音 蒼
宮音 蒼
華宮先輩!
大好きです!
そう大声で叫んだ。
幸い、華宮先輩は不在。

ホットしたようなどこか残念なような。
桑井 友也
桑井 友也
おい…お前何してんだよ
すると後ろから友也がコツンと頭をこつきながら 隣に来る。
宮音 蒼
宮音 蒼
今作戦Aを実行中なの!
私が乱れた髪の毛を整えながらそう口を尖らせ呟くと何故か黙り込む友也。
宮音 蒼
宮音 蒼
何よ。
らしくない
桑井 友也
桑井 友也
蒼ってさ鈍感すぎだよな
俺、蒼のことずっと好きだったんだけど
宮音 蒼
宮音 蒼
え…?
思いがけない友也の言葉に?マークを並べる

だって友也が私のこと好きって何の冗談よ
そ、そうかこれはドッキリ!

友也は私をからかおうとしてる?
宮音 蒼
宮音 蒼
もー
何言ってんのよ!
そんなのに騙されないからね!
桑井 友也
桑井 友也
じゃあこれでも
そんなこと言える?
唇に触れる感触。

温かい感触。

これって…キ…キス!?
私は思わず友也から離れる。

正直言うと怖かった。

抵抗してもその抵抗が効かない男の力。

小さい頃から一緒に居たけどあんな友也の顔
見たことない…


不思議と涙が出る。
桑井 友也
桑井 友也
ごめん…
でも、男を好きになるってことは
こういうこともあるんだからな
申し訳なさそうな顔を見せたが、友也はそう付け足した。




その日は家に帰ってもあの屋上でのことを思い出してしまい1人悩む。


友也が言ってたあの言葉。

男を好きになるってことはこういうこともある

華宮先輩も?あんなこと…


心に溜まるモヤモヤに名前をつけることができず私はその日 一晩中悩んだ。

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