まふまふside
そう、小さな声で言った後に、
あなたの教室の前へと行く。
え?ストーカーみたいだって?
あなたと話せない分、
こうやってあなたの事眺めてないと
あなた不足で気が狂っちゃうんだから
仕方ないでしょ。
あなたに天月君が話しかけている。
なんて、思っていると
顔を赤面させながらニヤニヤとした天月君が
教室から出てきた。
なんて、言いながら僕の横を通りすぎていく。
そう思い、今日1日天月君を尾行する事にした。
放課後。
とかなんとか言いながら天月君が入っていったのは屋上。
と、呟きながら天月君の後を追って、
バレないように屋上に入る。
運のいいことに天月君にはバレなかったみたいだけど、
それよりも気になることがある。
身を隠しながら天月君を観察する。
もしかして、今からあなたがここに来るの?
なんで?
なんで、あなた?
まさか、告白とか?
そう思っていたが、案の定あなたが屋上に来て、
天月君があなたに告白をした。
あなたはそう言っていたけど……
あなたは、恋をしてはいけないだけで、
あなた自身が、恋をする可能性は十分にある。
僕は二人がいなくなった屋上で一人
座り込んでいた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!