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第62話

胡蝶蘭【まふまふ】
まふまふside
まふまふ
まふまふ
ハァハァ………っ。
走る。
走って家に帰る。



『距離を置こう?』
本当はこんな事言いたくなかった。
あんないるかも分からないストーカーのせいで距離を置くなんて……
嫌悪感で吐き気がする。
でも………
まふまふ
まふまふ
もしも……本当にストーカーがいたら…
あなたが危ない…

もし、僕の事が好きでストーキングしてるなら………
彼女のあなたに逆上する可能性もあるえる…よね。
まふまふ
まふまふ
………っ
そんな事を考えていると、
走ったからだろうか。
いつの間にか家についていた。
鍵を開けて家に入り、自室へと行く。
と同時に涙が溢れ出てくる。
まふまふ
まふまふ
…………!?
いきなり出てきた涙に戸惑ってはみるが、
僕はこの涙の正体を知っている。
『不安』だ。
まふまふ
まふまふ
…………あなた……っ
離れたくないよ…
思わず本心が口に出る。


一度口に出してしまうと
もう、止まれない。
まふまふ
まふまふ
嫌だ………
また昔みたいに冷たくしなきゃいけない……?
まふまふ
まふまふ
そんなの嫌だよ……っ
一人、部屋でただただ泣き叫ぶ。
叫んでも、誰にも届くはずないのに。
それでも、助けを求めて
ひたすらに泣き叫ぶ。
まふまふ
まふまふ
ウッ………グスッ……
まふまふ
まふまふ
………あ…
そんな事をしていると
ふとある事に気がついた。
まふまふ
まふまふ
今日……ポスト開けてないや……
毎日毎日ストーカーからの紙が入っているポスト。
もしかしたら今日は、入ってないかもしれない。

………入ってなかったらまた、あなたと仲良くしてもいいよね……?

淡い期待を抱きながら、ポストへと向かう。
まふまふ
まふまふ
…………
先程までは、紙が入ってなかったら…
などと考えていたが、
いざポストを目の前にすると、
不安とか恐怖とか……そういうものが一気に押し寄せてきた。
まふまふ
まふまふ
…………フゥ……
一息ついてからポストを開ける。

…………しかしそこには店の広告ばかりが入っていて、
毎日入っていた紙は入っていなかった。
まふまふ
まふまふ
…………え……。
思わず声が漏れる。
まさか…本当に入ってないなんて……
まふまふ
まふまふ
………良かっ……た…。
と呟きその場にへたり込む。
ストーカー………僕の事諦めたのかな?
それとも………最初からストーカーなんていなくて、
全部僕の妄想だったとか………?
色々な考えが押し寄せてくるが、
今はそんな事どうでもいい。

だって、これであなたと仲良くしても
心配する要素はなくなった。
またあなたと…笑い会える……!
まふまふ
まふまふ
……やっ……た……!
僕はただ一人、喜びに浸っていた。






この後、そんな考えは甘かったと思い知らされる事も知らずに。