第52話

❁¨̮
622
2021/05/21 15:45



鏡を見ながら耳を触ってみたりしっぽを撫でてみたりしたけど


やっぱりしっかりと感覚はあって本当に生えてきてしまったことが分かる




ジン
ジン
ゆんぎや…?
どうかしたの…


やべ、アルパカが起きてしまう



これ見られたら確実にいじられるんじゃ…?


ユンギ
ユンギ
ぁ、いや、なんでもないですよ、まだ寝ててください、てか寝てろ


なんだか焦ってしまって無駄に言葉を発してしまった


やっぱりいくら馬鹿なアルパカとは言え、なにか異常事態ということを察してしまったらしく



起き上がってこちらの状況を確認しだした




ジン
ジン
あれ、ゆんぎや…
なんか猫ちゃんみたいだね?
ユンギ
ユンギ
…っ




まだ少し寝ぼけていてふわふわした口調で


首を傾げながら言ってきた







ジン
ジン
かわいい…
ねぇこっちきて
ユンギ
ユンギ
いや、無理です





ほら、やっぱりいじってくるつもりだ





最悪。









ジン
ジン
無理じゃない、きて?
ユンギ
ユンギ
…はぁ





あぁ、駄目だ、俺この顔に弱い




時々ジニヒョンがする捨てられた子犬みたいな顔。









いや、アルパカか。







仕方なくジニヒョンの傍によるとそのまま腕を引っ張られて布団の中に入れられた




















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