第3話

深澤side
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2021/06/16 04:21
深澤「じゃあ、あとは寝かせてたら大丈夫だと思うんで。起きたら連絡するように伝えてもらえますか。あと、明日のスケジュールは動かしたから心配しなくていいって」

「わかりました。」


「あの、メンバーの深澤さんですよね?」

深澤「はい」

「いつも大介がお世話になってます。今日はありがとうございました。」

そう言って下げた頭を戻したあとのふわっとした表情に、また不覚にもどきっとしてしまった。


「よかったらお茶でもどうですか?仕事中の大介の様子とか教えてほしいですし」

そういって俺に向けられた笑顔に

「はい!ぜひ!!!お姉さんともっとお話ししたいです!」って気持ちをぐっと抑えて、ガキっぽく思われないよう大人に振る舞う。

深澤「他のメンバーが車で待ってるんですよ。停めれるとこなかったんで、その辺ぐるぐるしてて。これ以上待たせらんないので」

だって、めっちゃ話したいけど佐久間の彼女だもん。いくら長年の付き合いのメンバーとはいえ、まだ紹介されてない彼女に俺がアレコレ話すことなんてないでしょ。

ましてや、彼女にときめいちゃってるやつなんかと話させたくないよね。
俺だったら絶対やだよ!

深澤「じゃあ、俺は失礼します」

そういって佐久間ん家をあとにした。

→ つづく

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