第20話

番外編4
94
2020/02/01 21:19









絵崎の家よりも、若干相澤の家の方が雄英に近かった為、
絵崎(外見は相澤)は一足先に雄英に着いていた。








(よし、まだ誰にも会ってない……!)




外見を少しでもいつもの相澤に似せるように、
髪も服も少しゆるくしておいた。







(このまま誰にも会わずに職員室まで……!
そして、相澤先生に会って状況確認を………………………)















校門の前で立ち止まっていたのが悪かった。












『ヨウ、イレーザー!今日も早いなぁ!』



「うェっ………………!?!?」









朝から元気な声に絵崎が肩をびくっと震わせ振り向く。









プレゼント・マイク………である。










相澤が言う、一番面倒くさい奴に捕まってしまった。












でも、ここは冷静に対処しなければならない。





なんせ、今は外見が相澤なのだから。












「…………おっ、おはよう、マイク……」





ぎこちないが、何とか挨拶を返す。








『何かイレーザー、ぎこちなくねぇ?』





「………………………………そ、そんなことはなない……!!
はは、は早く、しょしょ職員室にむむ向かうぞ」








自分でも絶対に気付くであろう挙動不審である。














さすがのマイクでもこれは気付くか………………と思ったが。

















『ハハハ、何か今日おもしれェなイレーザー!
いつもその感じでいいんじゃねぇかい!?』


















冷や汗が止まらない絵崎を前に、
マイクは変なポーズを取って見せた。






どうやら本当に気付いていないらしい。




























これが、プレゼント・マイクという男である。

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