第2話

張り詰めプツリ
247
2019/04/24 09:36
私の名前はリリカ


姉のルルカと2人でアイドルをしている


自分で言うのもあれだが


割と人気がある方だと思う


CDが出る度に握手会などもやっている


今日は4枚目のCDのイベントだ


でも私は…乗り気じゃなかった
ファン
リリカちゃん!いつも見てるよ!
リリカ
ありがとう!これからもよろしくね?
ファン
うん!
勿論私のファンもいる


握手会も列が出来る




























でもその列は姉の50分の1にすぎなかった
ルルカ
わぁ!来てくれてありがとう!
これからもルルカのことを見ててね?
ファン
う、うん…!
ルルカ
あー!もしかして○○くん?
前も来てくれたよね!
ファン
(可愛いな…
そして数時間後


握手会イベントは終わった
スタッフ
いやぁ!ルルカちゃん今日も凄い列だったね
スタッフ
大変じゃなかった?
ルルカ
ファンの皆さんとお話出来るの凄く楽しいので!
スタッフ
やっぱりルルカちゃんは違うな
後で差し入れ持っていってあげる
ルルカ
えぇ!そんな!ありがとうございます!
スタッフ
いやぁ…あ、リリカちゃんお疲れ
リリカ
お疲れ様です!
スタッフ
明日もこの時間集合で
それじゃ
リリカ
ここまではいつも通りにすぎない


スタッフも私より姉の方に行ってしまう


みんな…みんな…離れてく


辛い…
「楽屋」
リリカ
おねえちゃんお疲れ!
ルルカ
あ、お疲れリリカ
姉は私といる時はあのような行動は絶対にしない


分かってる


姉が…
ルルカ
今日もおっさん達の汗ベトベトで気持ち悪い…
このイベントをあまり好きじゃないこと


年齢層でいったら


ほとんどの男性が姉の方に行き


私の方には20代くらいの女性が行く


いつもこんな感じだ
お陰様で私と姉は50倍くらいの人の差があった
ルルカ
それじゃあ先に出るから
片付けやっといてねリリカ
リリカ
うん…分かった
ガチャ
リリカ
はぁ…
でも私はまだこの時は知らなかった


私がこの場所にいなくなる日は


近いということを

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