私の名前はリリカ
姉のルルカと2人でアイドルをしている
自分で言うのもあれだが
割と人気がある方だと思う
CDが出る度に握手会などもやっている
今日は4枚目のCDのイベントだ
でも私は…乗り気じゃなかった
勿論私のファンもいる
握手会も列が出来る
でもその列は姉の50分の1にすぎなかった
そして数時間後
握手会イベントは終わった
ここまではいつも通りにすぎない
スタッフも私より姉の方に行ってしまう
みんな…みんな…離れてく
辛い…
「楽屋」
姉は私といる時はあのような行動は絶対にしない
分かってる
姉が…
このイベントをあまり好きじゃないこと
年齢層でいったら
ほとんどの男性が姉の方に行き
私の方には20代くらいの女性が行く
いつもこんな感じだ
お陰様で私と姉は50倍くらいの人の差があった
ガチャ
でも私はまだこの時は知らなかった
私がこの場所にいなくなる日は
近いということを
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。