私はそれから 小学生 になった。
私は人見知りで、写真を撮るにも何にでも上手くできなくて
お兄ちゃんはそんな私を見て笑いながら
🐥「大丈夫だよ〜笑笑」
なんて声をかけてくれた。
お兄ちゃんにだけは私も心を開けられた。
それから、時が経ち 両親 に反抗心を抱く時期がきた。
そう、いわゆる中学生の反抗期というやつだ。
毎日 親が言う言葉がなんだか気に触って
たくさんの辛い言葉を浴びせた。
お母さんが陰で泣いていたことを知っていた。
けれどなんとなく……
そんな私を見て お兄ちゃん は
🐥「あなた、さっきのは言い過ぎだよ。」
なんて言ってくる。
けれどもその時の私はそんな言葉も通用しなくて
『お兄ちゃんには分かんないよ!!』
なんて怒鳴った。
お兄ちゃんはどこか寂しそうな顔で
🐥「そうだね……笑笑」
🐥「ごめんね、あなたの意志を尊重するべきだったのにね………笑笑」
ごめんね、お兄ちゃん
でも今の私はそんな簡単な言葉を口に出せなくて
それが 反抗期 だと知った日。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。