まるで、この夜が君に沿って流れているみたいで __ .
この時間が、君を追ってぼやけていくみたいだ。
こんなに胸が きゅっと なったことはいつぶりだろうか。
" どうして遠くに行くの? "
届かない程に行ってしまうんだよ君は。
理由を聞いても教えてくれない君。
君の目にこれ以上、僕が映ることはないのかな ___ .
恋愛をするうえでは、こんな規則がある。
愛とは苦しくてツラいものである
と。
愛よりも苦しいものを 別れと解き
最もつらいものらを 失い と解くみたいだ。
「君がいないと僕はダメになってしまうんだ」
なんて言う、古臭い少女漫画みたいな台詞は、どんなにそう思っていたとしても安易に口にはするな、と ヒョンから教えて貰ったことがある。
それでもまだ、君に愛して欲しいんだ。
愛が、君からの愛が欲しいんだ。
また僕の胸においでよ
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君は僕に「さよなら」と言った。
毎回眠る度にその瞬間がリアルのように頭を流れてくる
僕はそれが死ぬよりも嫌だったんだ。
きっと、僕達の別れた理由というのは
とても簡単なことであり、1番難しいことなんだ。
僕は君が分からなくて
君は僕を分かっていなかった。
こんなにシンプルなくせに、解決策はこんなにシンプルに通ることではないようだった。
もう、この言葉は僕が口にしたことにしても良いだろうか
君が最後に当たり前のように発した「さよなら」を。
ここから、僕達は何もかもが止まった。
話したいことは言い切っといて涙をすぐに置くように落とすのはピリオド。
平気じゃないのに、メンバーの前では否定しつずけだ。
僕の心がもし読めるのだったら、、なんて少しの期待を持ったばかりに
これは僕の最大の抵抗であり、アピールであった。
終わりのない僕の愛であり、僕の人のようなものなんだ。
早く出してくれたらいいのに、、
なんて思うけれど、神様はどうやらとっても意地悪なようで
この終わりのない迷路の中から中々僕を出そうとしないからね。
愛に終わりはない、ずっと、さいごまで
そんな言葉を
🐥「誰かが話してたっけ………笑」
END.
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!