第259話

『 壊れやすい家 』 JM.
201
2019/08/29 14:04


まさか、ありえない。


僕が作った、僕のための壊れやすくできた " 危ない家 " ____



時間が過ぎれば過ぎるほど、それはまるでトランプで出来たタワーが崩れるようになってゆく。



名前の知らない、いや、知りたくもない女は今日も



『貴方が怖い』



そう言うんだろ?



乾いた笑いが俺をくすぐる。



そっか、そうなんだよ。



もうお前は



" 飽きられてるんだよ あの女に "



__________________





あんなに危ない恋だとは思わなかった。


今の俺は自分を責めることしか出来ない。


あの時の俺は狂っていたのか


コイツをただ、縛りたかっただなのか。


よく分からないこの感じが俺を支配しているのはもう何年も前からの話になる。



ひどすぎる、どうして僕達はここまで___



脆くて危ない生き物なのだろうか。



僕は今日も彼女に囁く



🐥「今日も完璧には壊れなかったや」



すると彼女は僕に冷たい目線を向ける。



ねぇ、もっと耐えてよ。



もっと もっと耐えて。



すぐに倒れても



君がもう、跡形もなく人間じゃなくなっても



時間がより僕達をダメにしていく。



その中でも僕らは


終わりが見えているとしても


このカードでできた家から


馬鹿みたいに


ずっと留まっているんだろう。



もう少し、このままでと



それがもし、つかの間の夢だとしても _____ .





______________



明日はないように


そして、"次"はないかのように


今の僕にとって、目の前の君以外はすべて


ひどく真っ暗な暗闇のように見えるんだ__


どうして他の人に笑いかけるの?


あの仔が好き?そうなんだ。


それじゃあ君は とっても汚い仔 。


口癖のように言う


🐥「僕達結局は駄目なんだ」


それでも僕はずっと願ってる。


" 最期 " も君と一緒にら僕はそれでいいと


もうすでにこたえは知っていても


そう思っている間は当分止められることはないだろう。


__________________









ねぇ、もうすこし時間をゆっくりにして。



もう少しだけ、君は止まっていてくれよ。



ねぇ、お願いだよ。



落ち着いてくれ。



…………あれ、落ち着いていないのは僕じゃないのか



いや、僕は正常だ。



そうだ、そうなんだよ。



だからもう少しだけ _____



🃏



また危うくて さらに危険なんだ。



ひどすぎる どうして僕たちは



もっと耐えたり 堪えたりしたって



すごくつらい



どうせまた………



壊れていくんだ



カードで作った 僕らの家 はそう物語る



その中で僕たちは



終わりが見えているとしても



もう足場がなくなった家だとしても



すぐに倒れてしまうぐらいカードが脆くなってしまっても



馬鹿みたいに僕たちは



その カードでできた家 からは



このままもう少しだけ ここに ____ .





『 House of Cards 』



END.



この曲のいい所は、直喩があまり無く カードでできた壊れやすい家 のことをお互いの関係というように表している部分だと思うんですよ((


すこし長くはなりましたが、ぜひ原曲を聴きながら読むことをおすすめします。



人の関係というのはまさに、カードのように脆く、そして 危ない のです。



ひとつが崩れたら一瞬で崩れてしまうトランプタワー。



それはまるで 人間関係のように ………



なんてこの曲を聴くと深く考えさせられます🤔



追記 なんか画像読み込みが遅くなったし、画像の大きさの調節の時も画面固まるんだけど、同士いない?((



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