次君にあったのは高校の同窓会で
君は変わってしまった。
髪の毛の色はすっかり鮮やかな色に変わっていて
お酒を飲む時に小指を少し立ててしまうのも、君の昔から飲み物を飲む時の癖だって知っていた。
だから、それが少し変わっただけだ。
条件が水からお酒に変わっただけだ
そう思っても
なんだか ゆんぎのことを直視できない私がいた。
🐭「久しぶり」
そう言って声をかける、あの愛おしくてたまらない ゆんぎの声。
『久しぶりだね笑』
平然を装うけれど、声が震えているかな
🐭「順調?色々と笑」
そう言って ふふっと笑うのも ゆんぎの可愛らしい所。
全部 全部私だけが知っているところだと思ってた。
だって、ゆんぎと仲良い女子なんて私ぐらいしかいなかったじゃない。
女子みんな、ゆんぎが怖いって言って誰も近寄らなかったくせに
今では
👧「ゆんぎくん!!」
なんて甲高い声をあげる女の子達。
昔のゆんぎと何が変わったんだ
🐭「やっぱりこういう所ってだりぃわ笑」
そう言って頭をガシガシとかくのはやっぱり
『ゆんぎだ笑』
🐭「なに笑」
『ううん、ただ懐かしいなって笑』
🐭「そっか笑」
🐭「でもそうだな笑」
『ゆんぎは仕事とか順調?』
🐭「まぁ、それなりに」
そう、ゆんぎは音楽業界の方の仕事に行った。
私は普通の会社だが
やはり、ゆんぎは昔から音楽的センスがあるみたいで今ではすっかり音楽業界に打ち解けられているみたいだ。
『ゆんぎ、毎日テレビ出るね笑』
そう言って私が笑うと
🐭「お陰様で笑」
なんていう。
『私も……』
『私もあんたと同じような仕事をしてたら変わってたかな……笑』
🐭「………」
🐭「そうとは限らなくね?」
🐭「だって俺は別にその業界だけの人との恋愛なんて別にほかでもあることだろうし」
🐭「あぁ、でもわかんねぇや」
🐭「世の中には、自由だけでは片付けられないことだってあるもんな。」
🐭「なんていうか、その……世間体っての?」
🐭「めんどくせぇけど、それがあるから世の中綺麗なんだろうな笑」
そういうとまたお酒を喉に通す。
『ゆんぎ……』
🐭「んで、お前はどうなのって」
『あぁ、私は』
『私は結婚することにした。』
私がそういうと彼のお酒を飲む手が止まった。
🐭「………は?」
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!