第206話

ヒバナ . SJ.
213
2019/03/27 12:44

P.1


私の彼氏は優しい。



とても優しいんだ。



だけど



なんか違う .



こんなこと言ったら ねだり過ぎだ って言われちゃうね。



けれど 優しい ことが貴方の愛を 不甲斐ない ものにしているのならば……




そんな優しさはいらない




いつも私の心に尋ねる時のあなたは



コンコンと優しくノック するように


優しいものを扱うように


やめて。


私はそんなの望んでない。


もっと私を 開けて .


私だけがあなたを好きだと思ってしまうほどに


あなたにもそう思って貰わなくちゃじゃない。


そんな 妄想だけがフラッシュしてくる私の頭はいったいなんなのだろう ?



これらの答えは



『 どこにあるんだろう 』



✄--------------✄

P.2


『ねぇ おっぱ、おっぱ は 私の事どう思ってる?』



🐹「それ前も聞いた笑 どのくらいって?」



🐹「そんなの、お空の面積以上!!笑」



『………おっぱ』



それじゃ分からないの



ごめんね おっぱ。


私はこうして 弱音をミュート していく


『おっぱ、私も大好き』


そうして 笑顔を繕ってみれば


🐹「笑」


なんて笑ってくれる。


こうしていないと私がおかしくなりそうで


怖いの


こうしていつも 私には


壊せない壁みたいな感情同士が


キスを迫るように


波打ってくる。


きっと私達は 素直になれないんだ .


いつまで経ってもこうなのは


『 どうしてだろう 』


✄--------------✄


P.3


素直になれない私達はいつまでも同じ感情を引きずっている。


「 不甲斐ない愛を愛したくない 」


「 もっとちゃんと痛い愛が欲しい 」


「 未完成だって何度でも言うんだ 」


不甲斐ない愛は私たちをどんどん苦しめた。


なんだかどちらも感情を示さない感じが、不甲斐なく感じてしまうからなのだろうか


それとも、優しくなくてもいいから、もっと深く、痛いてもいいから深い愛が欲しいからなのか


または、まだまだ 未完成な愛 だから?


早く 完成された愛 が欲しいものだ。


きっと私達はいつまで経っても 煮えた愛 はできないだろう。

✄--------------✄


P.4



「 そんなわけないじゃないの 」



「 分かってくれるでしょ 」


あなたの中では貴方を嫌っているはずなのに


言葉って複雑ですね


また 遠回りして しまうものだから


怖くて言えないから


周りの人として考えたら


「 早く素直に言えばいいのに 」


その言葉で片付けられてしまうことが、今の私には出来なくて


そんなに簡単な事じゃないからこそ


感情ひとつ ひとつ に名前がある。


自分が欲しいものを見つけることを口にするのも


きっと簡単そうで、1番難しい。


私は今でも、この 小さな光でそっと咲いて何も無かったかのように散る ヒバナ のように


自分自身を 探してる .









END.


これ、元はボカロの曲なんですよ笑


すんごくいい曲なので 是非聴いてみてね 🎧



プリ小説オーディオドラマ