P.1
私の彼氏は優しい。
とても優しいんだ。
だけど
なんか違う .
こんなこと言ったら ねだり過ぎだ って言われちゃうね。
けれど 優しい ことが貴方の愛を 不甲斐ない ものにしているのならば……
そんな優しさはいらない
いつも私の心に尋ねる時のあなたは
コンコンと優しくノック するように
優しいものを扱うように
やめて。
私はそんなの望んでない。
もっと私を 開けて .
私だけがあなたを好きだと思ってしまうほどに
あなたにもそう思って貰わなくちゃじゃない。
そんな 妄想だけがフラッシュしてくる私の頭はいったいなんなのだろう ?
これらの答えは
『 どこにあるんだろう 』
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P.2
『ねぇ おっぱ、おっぱ は 私の事どう思ってる?』
🐹「それ前も聞いた笑 どのくらいって?」
🐹「そんなの、お空の面積以上!!笑」
『………おっぱ』
それじゃ分からないの
ごめんね おっぱ。
私はこうして 弱音をミュート していく
『おっぱ、私も大好き』
そうして 笑顔を繕ってみれば
🐹「笑」
なんて笑ってくれる。
こうしていないと私がおかしくなりそうで
怖いの
こうしていつも 私には
壊せない壁みたいな感情同士が
キスを迫るように
波打ってくる。
きっと私達は 素直になれないんだ .
いつまで経ってもこうなのは
『 どうしてだろう 』
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P.3
素直になれない私達はいつまでも同じ感情を引きずっている。
「 不甲斐ない愛を愛したくない 」
「 もっとちゃんと痛い愛が欲しい 」
「 未完成だって何度でも言うんだ 」
不甲斐ない愛は私たちをどんどん苦しめた。
なんだかどちらも感情を示さない感じが、不甲斐なく感じてしまうからなのだろうか
それとも、優しくなくてもいいから、もっと深く、痛いてもいいから深い愛が欲しいからなのか
または、まだまだ 未完成な愛 だから?
早く 完成された愛 が欲しいものだ。
きっと私達はいつまで経っても 煮えた愛 はできないだろう。
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P.4
「 そんなわけないじゃないの 」
「 分かってくれるでしょ 」
あなたの中では貴方を嫌っているはずなのに
言葉って複雑ですね
また 遠回りして しまうものだから
怖くて言えないから
周りの人として考えたら
「 早く素直に言えばいいのに 」
その言葉で片付けられてしまうことが、今の私には出来なくて
そんなに簡単な事じゃないからこそ
感情ひとつ ひとつ に名前がある。
自分が欲しいものを見つけることを口にするのも
きっと簡単そうで、1番難しい。
私は今でも、この 小さな光でそっと咲いて何も無かったかのように散る ヒバナ のように
自分自身を 探してる .
.
END.
これ、元はボカロの曲なんですよ笑
すんごくいい曲なので 是非聴いてみてね 🎧
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!