ある日の俺は
今の俺にこう言った。
お前のエゴと価値観がお前自身を殺してる って
俺に お前のすべて を押し付けないでって。
俺は謝った。
すると、その日の俺は言ったんだ。
『 お前は命を軽々しく見てる。 』 とね。
だから、命に嫌われるんだって。
そして、今の俺は あの日の少年 ではなく
青年 になった。
そして、年老いていつか枯葉のように誰にも知られずに朽ちていく。
誰もが決して
不死身な身体を見手に入れて一生死なずに生きていくことなんてできないからね。
自分が死んでもどうでも良くて
けれども周りには生きて欲しくて
こんな矛盾を抱えて生きていくなんて
また………
🐭「 怒られちまうな 」
正しいものは正しく言いなさい
死にたくないなら生きていなさい
悲しくなるならそれでもいいなら1人で笑えばいいさ。
こんなこと考えるから
俺は 命に嫌われるんだ
幸福の意味すら知らない
ただ、生まれた環境ばかり恨んで
簡単に過去ばかり呪って
だからこそ、そんな奴らだから 命に嫌われる 。
けれども 人間 って不思議なことに
さよならって言葉が好きで
本当の別れも知らないくせに
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。