第42話

❄️
1,459
2021/05/15 12:54

ホソクside










何してんだろ…。










他のメンバーもマネもビックリした顔をしていた。










テヒョナは、そんなヒョンが健気に見えたのか、抱き締めかえすためにヒョンのに手を回そうとしている。




リョウ
リョウ
テヒョナ。





瞬間、マネが低い声でテヒョナを呼んだ。










すると、テヒョナも相当ヤバいことに気づいたのか、わざとヒョンが傷つくような言葉をかけ始める。




テヒョン
テヒョン
…離れてください。





最初は、そんな優しい言い方だった。










でも、いくら言っても離れようとしないヒョンに焦りが増したのか、どんどん言葉が荒くなっていった。




テヒョン
テヒョン
殴りますよ?いいんですか?





最終的にはそんな言葉まで。










気づいたら、ヒョンは泣いてた。










さっきまで頑張っていたテヒョナも、流石に降参の様だ。




ジン
ジン
ひくっ…ぐすっ…嫌わないで、





ヒョンの弱々しい声と、嗚咽だけが部屋に響く。




スタッフさん
スタッフさん
BTSさん、そろそろ準備お願いします。





そんな時、控え室の外から、スタッフさんの声が聞こえてきた。










これは流石に離れるだろう。誰もがそう思っただろう。










でも、違ったらしい。










本当に心配した。










ヒョンが、仕事の時間になっても離れようとしないから。










でも、ヒョンはいつの間にか寝てたらしくて、それに気づいたテヒョナが、ヒョンをソファーに寝かせた。










すると、マネが口を開いた。











「今のことはいい。あとでまた命令を出す」って。










安心したと同時に、「命令」の言葉に不安になる。










そのあとは、すぐに切り替えて、各自撮影のためのメイクをしてもらったり、着替えたりと準備を進めた。










いつの間にかヒョンも起きてて、メイクをしてもらってた。










その姿は、いつもと変わらないヒョンだった。










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