ユンギside
右半身に重みを感じて目が覚める。
目だけ向けてその正体を確認すると、テヒョナだった。
起こしちゃだめだな。
そう思い、静かにテヒョナから離れる。
そう言えば、今何時だ?
スマホを覗くと、5時半。
今日の迎えが6時。
いや、ほんとに時間がないんだよ。
メンバーに、あと30分しかないことを伝えると、急に慌ただしく動き出した。
ヒョンの様子を見に行くために、ヒョンの部屋へ向かう。
万が一の事を考えて、起こさないようゆっくりドアを開けた。
いない。
え、何でだ?
もしかして、昨日のことでしんどくなったとか?
だとしたら何処にいるんだよ、ジニヒョン。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!