第50話

誰かの冷たい視線に怯えながら
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2022/06/10 19:31


中村side






























「またかあ。」



嶋﨑「あなた?どうしたん?」



「なんもないよ〜!」



嶋﨑「そー?なんかあったら言うてな〜」



「はいはい笑」






























なんもないとか嘘で。

心配かけたくなくて、咄嗟についた嘘






















入所した頃からあった


わたしのことを良く思わない人からの手紙



久しぶりに見たけど、やっぱり傷つくよなあ。
























どんなこと書かれてるんかなあ



素直な疑問からわたしはこの手紙を見てしまう癖があるのをメンバーは知ってるからこそ



見んときや〜



って言ってくれるけど癖はそんなすぐに治らない


















そこにはありえないくらい丁寧に書かれたわたしへの嫌味





こんなファンレターにも段々慣れていくんかな

入所して間もなかったわたしはそんなふうに考えてたけど1つ言えることは一生慣れへんねんでってこと。
























男子に囲まれちやほやされてるあなたを見てると嫌気がさすし、5人のことも嫌いなりそう。
その何倍もあなたのことが嫌いです。
消えて欲しい。










そんな言葉も書かれてたかなあ





わたしがここにいるせいでそんな思いにさせてしまってごめんなさい。
謝ることしかできなくてごめんなさい。









はあ。これしか言えないよなあ


伝えることも出来ないし。

































西村「あなた?」



「、、、」



西村「あなた!!」



「びっくりしたやん!なに〜」



西村「どうしたんそんな暗い顔して」



「なんもないって笑」



西村「ほんまに?」



「それ斗亜にも言われたわ〜笑」



西村「そっかあ、、」



「大丈夫やから!心配せんで!」



西村「うーん。」










































當間「今日は現地解散なんかなあ」



岡﨑「多分??」



大西「さっきなんか言うてたやんな」



嶋﨑「マネージャーさんに聞いてみる!」



「ねえ笑さっき急用ができてしまったから現地解散で、、、!って言ってたやろ〜???」



大西「ほら俺言うたやん」



西村「ほんま人の話聞いてないよな俺ら笑」



「いや5人だけな!?私ちゃんと聞いてるから笑」



岡﨑「まあまあ笑」



「じゃあ私先帰るよ〜」



西村「んえ!1人で帰んの!」



「今日は1人の気分なんです〜」



西村「ええ〜俺めちゃくちゃあなたと帰ろうとしてたのに〜」



「ちょっと寄りたいとこあるから1人で帰ります。」



當間「じゃあまた明日な〜」



岡﨑「きーつけて帰りや〜」



嶋﨑「👋」



大西「お前明日遅れんなよ〜」



「1回も遅刻したことないわ!」



西村「帰り道なんかあったら電話かけてな」



「なんもないやろ〜笑じゃあまた明日ね〜!」








































寄りたいところなんかないんよなあ〜


ちょっと色々考えたかった



まあ、消えて欲しい とか書かれてたら

考えることもあるよな




わたしがどんなこと行動を起こしたって多分なんの解決にもならん気がする


どうしたらいいんやろう

























ん、、

なんか誰かに見られてんのかな
それかつけられてる?


みんな歩いてるし不思議なことじゃないか。



なんか気にしすぎてる








さっさと家帰ろ〜。











































あれまって


定期どこやったっけ。






今日全然ついてない


しゃーなし切符やなあ。






































?「あの、あなたちゃんですか」



「はい、、、!」



























階段降りてる最中に声を掛けられた



振り返った瞬間押されたのがわかって



どんどん自分の見る景色が逆さに見える














やばいって思ったときにはもう遅くて



そこからあんまり覚えてない





死ぬんかな笑





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