第51話

見え透いた嘘まで
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2022/05/10 10:49












岡﨑side

















「斗亜〜俺らも帰ろか〜」



嶋﨑「せやね」



西村「追いかけたらあなたおるかな」



當間「どんだけ一緒に帰りたいねん笑」



西村「ええ。だって〜」



大西「もうええって笑」



嶋﨑「じゃあみんなまた明日な〜」



































笑い合いながら解散した俺らに


思ってもみなかったことが起きた


















最寄りまで斗亜と歩いて



改札を通って階段を降りようとしたとき




目の前に人集りが出来てて





階段から落ちた人がいる

そんな会話が聞こえてきた





















嶋﨑「何があったんやろな」



「階段から落ちてもたらしいよ」



嶋﨑「それで人集まってるんや」



「えっ、、、、、」



嶋﨑「ん?」





















思わず2度見してしまった




倒れているのがあなただと気付いたから























「斗亜!倒れてんのあなたや!」



嶋﨑「嘘やろ、、」



「すいません!知り合いです!」



嶋﨑「みんなに連絡せんと、」



















頭から血を流したあなたが目の前で倒れている


少しパニックになった頭を落ち着かせて



救急車のなかに運ばれていくあなたの後に


斗亜と俺で一緒に乗り込んだ



















嶋﨑「あなた!あなた!」









泣きながら何度もあなたを呼びかける斗亜




あなたの鞄がチラッと見えて


手紙が入っているのが分かった















「あなた!鞄のなか見るよ!」




















声をかけてから、手紙を開いた




そこにはあなたのことを良く思っていない人から送られてきた手紙で







6人でいるときに顔が少し暗かったのは

この手紙を読んだからなんや

と気付いた。









電話が鳴ってる




俺の携帯か














「、、、はい」



西村「あなたが倒れてたってどうゆうこと!?」



「今、救急車に乗ってて斗亜も一緒におる」



「俺今から行くからどこの病院かメールで送って!」



「わかった」

















病院についても斗亜はずっと落ち着かない様子で

目の前を行ったり来たりしてる





少し経ったあとマネージャーさんも来て

簡単に説明しようとしたけど上手く伝えれない










俺も頭の中が真っ白でどうしたらいいかわからん


あとから来る3人に説明せんとあかんから


少し頭を落ち着かせよう





























大西「彪太郎!あなたは!? 」



「いま治療中で、そんなに深く打ったわけじゃなさそうやから大丈夫って言ってた」



當間「そっか、、、、」



西村「なんかおかしいとは思っててん暗い顔して考え事してるみたいやったから」



大西「考え事してて階段から足滑らしたんかな」



マネージャー「現地解散とか言ったからやんなほんまに申し訳ないです」



當間「いやいや。それは仕方ないですよ」



マネージャー「仕方ないで済まされへんよ怪我してるねんから、、、」



嶋﨑「斗亜が早く気付いてたら、こんなことにはならんかった」



西村「俺もあなたと一緒に帰ってたらこんなことなってないよな。」



「あのさ、、あなたの鞄からこの手紙見つけてんけど内容がちょっと、、、」



大西「あいつそれ見て、、、」



當間「あ、、」



医師「中村さん無事ですよ。2、3日入院して異常がなければそのまま退院です。」



マネージャー「ありがとうございます」



嶋﨑「よかった、、、」



マネージャー「今日はもう遅いから一旦帰ろか。5人のこと送ったあと、病院戻るから。あなたの目が覚めたらすぐ連絡する」



岡﨑「分かりました。」

































良かった。




少し安心したような気がする




あとはあなたの目が覚めるのを待つだけ。






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