狗巻くんが貸してくれたぬいぐるみを抱き締めながら私は1人反省会を開いた。
良いのかなぁ、呪術高専に入学しても。
そもそも狗巻くんの家系とは代々仲が悪いんだし、ゴリ押しで仲良くしようとしたけど気まずくなっちゃったし。。
今日のお出かけも行けるかわかんないし。
きっと無理だろうなあ
じわじわ涙が浮かんできて改めて実感した。
ほんとに楽しみだったんだ。。
ガチャ
そこには私服の狗巻くんが畳んだ服を持って立っていた。
狗巻くんは私に服を渡すと、そっとドアを閉めて出ていった。
ほ、ほんとに行けるんだ、、!
私はベットの上で飛び跳ねる。
慌てて狗巻くんの服を着て鏡の前に立った
狗巻くん小柄だからサイズちょうどいいかもと思ってたけどやっぱ大きいなあ
急いで髪を整えた。
顔に力を込め笑顔を作る。
笑顔の練習!(もう遅いけどね
財布を掴んで飛び出した
ドアの前に狗巻くんが立っていた
やったぁ!とかよしっ!とか叫んでるの聞こえてたかも、、!
でももう楽しんだもん勝ち!
私は狗巻くんの手首を掴んで引っ張った
楽しみ!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。