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第1話

✽1✽ ずっと
131
2018/02/11 23:08
あと、二駅







あと、一駅







プオーン

))次は☆☆駅〜 降り口は右側です




光介「あ、やべ (起きる

じゃ、中野先輩お疲れ様です」

夕菜「うん、お疲れ様」

光介「…やっぱ先輩送っていこうかな」


え……


光介「お年を召した方の一人歩きは心配で…」


なっ!なんだぁ……


夕菜「まだ17ですっっ!!」

光介「ほんとはイケメンと帰りたいくせに」

夕菜「あんたはただの後輩!あと、自分で
イケメン言うな!」



プシュー


ガタンゴトン



ほんとはもう少し、

一緒にいたいんだけどなぁ




土井くんは、私がマネージャーをしてる

バレー部の後輩






男子A「土井ナイスキー!」(ハイタッチ

光介「うっす (ハイタッチ

あ、中野先輩〜」

夕菜「私忙しくて待たせちゃうし

テーピングなら誰かにやってもらえば

いいのに」

光介「でも先輩うまいし

熟練の技っていうか、年の功?笑」

夕菜「それほめてるの?(苦笑い

はい、できた」

光介 ペちっ(夕菜の顔に手を当てる

夕菜「わっ!」

光介「いいスパイク打てそうです」

夕菜「早くコート戻りなよ!」(怒り気味で

光介「あざーっす」ニコッ


そういう顔されると、

またやってあげたいとか思っちゃうじゃん……

私はこんなことしか出来ないし、

役に立ったならよかった


真矢「テーピング、私にも教えてください!

それ難しいですか??」

夕菜「簡単なやつならすぐ出来ると思うよ?」

真矢「やったー!頑張って覚えよう!

土井くんにやったら喜ぶかな♪…

中野先輩、土井くんと仲いいですよね」

夕菜「え…

か、帰り道が同じなだけだよ」

真矢「…ふーん」(のぞき込む





夕菜「あー疲れたー」


私は、倉庫で残って片付けをしていた


光介「またこんな時間まで残ってる」

夕菜「わ!」

光介「春合宿の準備なら部員にやらせれば

いーじゃないですか

なんでも1人でやりすぎっすよ」

夕菜「いいの!私のおせっかいだよ

土井くんも遅いじゃん

自主練もやりすぎないようにね!」

光介「そーっすね、

でも、時間潰してるだけだし」ボソッ

夕菜「ん?なに??」

光介「電車、今出ないと逃しますよ」

夕菜「えっ!やばっ」




光介「先輩〜早く!置いてきますよ?」



ただ、毎日こんなふうに

一緒に帰るだけ



…それだけ



ガタンゴトン




ブーブー


光介「?」


誰からなんだろう


光介「最近真矢からよくラインくるんすよ

どうでもいいことばっかで返してなくて

今日キレられました笑」

夕菜「へー…そうなんだ

土井くんのこと

気になってるんじゃないかな」


何言ってるの、私


夕菜「ちゃんと返してあげなよ

きっと喜ぶよ」

光介「…」


))☆☆駅〜☆☆駅〜


プシュー

光介「そうですね、今日帰って返します」




違うよ、本当は違うよ…

返事なんてしないで、って

そう言いたかったのに

























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