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昔は少し気にしていたこの傷も、
今では“弐”さんと会えたきっかけにもなっているから嫌いじゃない
私は自分の腹当たりをさすりながら話を始める
私は自分の身の上話をした
よく、自分の辛い過去を人に話すと泣いてしまうという人がいるが
私は全く泣かなかった。泣けなかった
両親が狂った原因もそれだ
元々普通な人達だった。私が全く泣かない。笑わない。喋らない。子供だったから
初めての育児なのにそんな子供が生まれてさぞかし不安だっただろう。
その上事故も事件も引き寄せるだなんて
そりゃ殺したくもなる
私がそんなことを考えているとずっと黙っていた“弐”さんが口を開けた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。