第15話

シリウス
3,629
2021/05/11 10:51




シリウスが脱獄して、




バッグビーク達と一緒に逃げる手伝いをした。




彼と過ごしたのはあの騒動の数時間だけ。




なのに何故だろう。




今すぐ会いたい。























最近知ったことだが彼は私の父の親友だったらしい。





幼い頃私も何度も遊んでもらったと聞いた。





私はシリウスが大好きでいつもベッタリだったそう。





ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
……ぇ、ねぇ、あなた?
あなた
…………あ、ハリー
あなた
ごめんごめん、何?
ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
最近よくボッーとしてる。大丈夫?
あなた
大丈夫、心配かけてごめんね。



彼は私の親友であり幼馴染のハリー。





彼の父も私の父同様シリウスの親友だった。





私の両親は例のあの人にハリーの両親と一緒に殺された。





私は両親が殺された時シリウスの家にいたらしい。



















あなた
はぁ………



女子の寮でため息をつく。




すると1人の可愛らしい女の子が駆けつけてくる。




ハーマイオニー・グレンジャー
ハーマイオニー・グレンジャー
あなた、どうしたの?最近あなたおかしいわ。
あなた
ハーマイオニー……
ハーマイオニー・グレンジャー
ハーマイオニー・グレンジャー
親友でしょ?相談して欲しいわ。
あなた
でも、、、
ハーマイオニー・グレンジャー
ハーマイオニー・グレンジャー
あぁもう。あなたはいつも1人で溜め込むんだから。強制的に吐かせるわよ?相談しなさい。
あなた
相談してもねぇ………
ハーマイオニー・グレンジャー
ハーマイオニー・グレンジャー
いいから言いなさい




本当に頼れる親友だ。





ハーマイオニーにしかこんなこと相談できない。




あなた
誰にも、言わないでね……?
ハーマイオニー・グレンジャー
ハーマイオニー・グレンジャー
もちろんよ。可愛いあなたの恋愛事情だもの。
あなた
うん…………
あなた
ん???
あなた
恋愛事情だなんて言ってないんだけど!
ハーマイオニー・グレンジャー
ハーマイオニー・グレンジャー
顔を見たら分かるわよ。
ハーマイオニー・グレンジャー
ハーマイオニー・グレンジャー
で、誰なの?あなたならみんなに好かれてるし恋愛でそんなに悩まなさそうよ?
あなた
それが、色々と壁があって………
ハーマイオニー・グレンジャー
ハーマイオニー・グレンジャー
壁?なに、先生とかかしら?
あなた
違うの………
ハーマイオニー・グレンジャー
ハーマイオニー・グレンジャー
…………もしかしてのもしかしてよ。
ハーマイオニー・グレンジャー
ハーマイオニー・グレンジャー
マルフォイ?じゃないわよね……?
あなた
違うよ、ドラコは友達。
ハーマイオニー・グレンジャー
ハーマイオニー・グレンジャー
もう、言いなさい。誰?
あなた
………
ハーマイオニー・グレンジャー
ハーマイオニー・グレンジャー
え?よく聞こえないわ!
あなた
シリウス
ハーマイオニー・グレンジャー
ハーマイオニー・グレンジャー
シリウス……?聞き間違いじゃないわよね?
あなた
聞き間違いじゃないよ……シリウス。
あなた
私はシリウス・ブラックを好きになったの。



さすがのハーマイオニーもぽかんと口を開けている。



あなた
大丈夫。すぐに諦めるから。
ハーマイオニー・グレンジャー
ハーマイオニー・グレンジャー
そんなにすぐに諦められるものじゃないわ。好きなら好きって伝えてから諦めなさい。
あなた
反対しないの?
ハーマイオニー・グレンジャー
ハーマイオニー・グレンジャー
なんで反対するの?あなたは私の可愛い親友よ。応援してるわ。
あなた
ありがとうハーマイオニー。でも私は伝えないよ?彼を困らせたくはないの。
ハーマイオニー・グレンジャー
ハーマイオニー・グレンジャー
あなた。あなたの初恋なんでしょ?幼い頃からずっと大好きなんじゃないの?



幼い頃大好きだった人がいたことは覚えてた。





それがシリウスって知ったのは最近だけどね。





リー
リー
ホーホー໒꒱· ゚
あなた
リー!まだ配達の時間じゃないのに。
ハーマイオニー・グレンジャー
ハーマイオニー・グレンジャー
みて、手紙に白鳥の翼がついてるわ。誰かからの急ぎ便よ。
あなた
誰?………
あなた
シリウス………//
ハーマイオニー・グレンジャー
ハーマイオニー・グレンジャー
照れてんじゃないわよ笑読んで?
あなた
ルイス・あなた様______




_____お元気ですか。いや、堅いな。

元気か?俺はまぁまぁ元気だ。

君たちの大切なヒッポグリフも驚くほど元気だよ。

バッグビークの最近の趣味は飛んでいる鳥を食うことさ。

君と昔よく遊んだことは思い出してくれたかな?

そのことで話したいことがあるんだ。

暇な時、一度うちに遊びに来て欲しい。

愉快な仲間達はまた別の機会に連れてきてくれ。

お返事待ってます

            シリウス・ブラック_____




ハーマイオニー・グレンジャー
ハーマイオニー・グレンジャー
(いつでも伝えられる内容の手紙を急ぎ便で送ってくるなんてよっぽど………ね。)
ハーマイオニー・グレンジャー
ハーマイオニー・グレンジャー
あなた、次ホグズミードに行くときに抜け出してこっそり行ってきたらどうかしら
あなた
そんなこと言うなんてハーマイオニーも悪い子になったなぁ……
ハーマイオニー・グレンジャー
ハーマイオニー・グレンジャー
あなた達と関わってるからよ笑
あなた
ふふ、そうだね
ハーマイオニー・グレンジャー
ハーマイオニー・グレンジャー
さ、お返事出してあげなさいよ。
あなた
えぇ、、、なんて書こう……助けて!
ハーマイオニー・グレンジャー
ハーマイオニー・グレンジャー
ダメよ。自分の力で書きなさい。
あなた
うぅ、、、




なんとかその晩手紙を書き、




急いで返事を返す。







_____シリウス・ブラック様


お手紙ありがとうございます

毎日元気に過ごしています。

早く会えるのを楽しみにしています


  ルイス・あなた_____




驚くほどそっけない内容だ。




緊張して言葉が浮かばなかった。




彼にはたくさん伝えたいことがある。




直接ぜんぶ伝えたい。。。。。























ハリー・ポッター
ハリー・ポッター
あなた、シリウスのところに行くんだって?はいこれ、透明マントと忍びの地図。
あなた
ありがとうハリー!
ハーマイオニー・グレンジャー
ハーマイオニー・グレンジャー
頑張ってね。ちゃんと伝えるのよ
あなた
………うん!




いってきます!






大きく手を振りマントを被る。






ハーマイオニーはとても寂しそうな顔をしていた。







ごめんねハーマイオニー………























リー
リー
ピィ
あなた
案内ありがとうリー



パタパタと私の歩幅に合わせて飛んでくれる。




可愛い。










『ピィィ!』









大きな高い声。この声は………






あなた
バッグビーク!!!!!
バックビーク
バックビーク
クゥゥ……




バッグビークは私によく懐いてくれていた。




マントを外すと嬉しそうに擦り寄ってきてくれる。



シリウス・ブラック
シリウス・ブラック
バッグビーク?
あなた
………シリウス!
シリウス・ブラック
シリウス・ブラック
あなた!来てくれたんだな




嬉しさのあまり思い切りシリウスを抱きしめた。




幼児を見守るような優しい表情で抱き返してくれる。




そこで我に帰った。




シリウスは父の親友だ。




私のことなんて娘のようなものだ




この人に恋心を抱くなんてどうかしている




引き返さないと抜け出せなくなる、




この人の沼から。




シリウス・ブラック
シリウス・ブラック
はは、成長したのは見た目だけか?中身はまだまだ昔のままだな
あなた
シリウス……会いたかった…
シリウス・ブラック
シリウス・ブラック
あぁ、俺も会いたかったよ。
シリウス・ブラック
シリウス・ブラック
あなた、今日ここに呼んだのは渡したいものがあるんだ。直接な。
あなた
渡したいもの、、、?
シリウス・ブラック
シリウス・ブラック
あぁ、これだ。




10年ほど前のものだろうか。




教科書ほどの厚さのボロボロの本を渡された。




あなた
これは、、、?
シリウス・ブラック
シリウス・ブラック
開けてごらん?



そっ、と本を開くと、懐かしい香りがした。




本の中に閉じ込められた10年前の香り。




その本はアルバムだった。




両親が作っていたアルバムをシリウスが引き取ったのだ。



あなた
これは、、お父さん、お母さんと、、シリウス?
シリウス・ブラック
シリウス・ブラック
そうだよ。これが君。可愛いだろう?



シリウスの指す方には、




シリウスに抱かれてニコニコした私が映っていた。


シリウス・ブラック
シリウス・ブラック
この笑顔は今も変わってないな。何度もあなたの笑顔に救われたよ。本当さ。
あなた
シリウス……
シリウス・ブラック
シリウス・ブラック
これは君の家でクリスマスパーティーをしたときの写真だよ。


たくさん話をした。



思い出話を聞かせてくれた。



両親がいないことに疑問を持ったことがなかったから、



両親との思い出はなかった。



ちゃんとした記憶はないけど、



シリウスの話のおかげで両親との思い出ができた。

リー
リー
ピィ……
あなた
あっ!時間が、シリウス、私戻らなきゃ……
シリウス・ブラック
シリウス・ブラック
そうか、、、またいつでもここに来てくれ。



帰りたくないな。



もっとこの人の話を聞いていたい。



思考より先に口が開いた。


あなた
シリウス!私、シリウスが好きなの!
あなた
だからお願い、ここにおいてください……!
シリウス・ブラック
シリウス・ブラック
あなた……君とここで暮らすのはもちろん良いんだ。
シリウス・ブラック
シリウス・ブラック
でも君の告白は……答えられない。
あなた
………わかってる、言いたかった、だけなの。
シリウス・ブラック
シリウス・ブラック
すまない、、君は親友の子だ。こんなおじさんが君の未来を奪うわけにはいかないんだ。



ふ、とシリウスの顔を見上げた。




その瞳は僅かに揺れていた。



あなた
今、私の告白に答えてくれなくても……ホグワーツを卒業したら、返事をくれる……?
シリウス・ブラック
シリウス・ブラック
あぁ、もちろん。
あなた
それまで待っててくれる?
シリウス・ブラック
シリウス・ブラック
ずっと待っているよ。君が卒業して立派な魔女になるのをね。










私は学校を卒業し、





すぐにシリウスの家にほうきで駆けつけた。






あなた
シリウス!
シリウス・ブラック
シリウス・ブラック
やぁあなた。卒業おめでとう



私がくるのをわかっていたかのように庭先で迎えてくれる。





ほうきを放り投げてシリウスの胸に飛び込んだ。




あなた
ね、返事聞かせてよ。約束。
シリウス・ブラック
シリウス・ブラック
こういうの慣れてないんだ。何と言おうか。
シリウス・ブラック
シリウス・ブラック
……………



うーん、と考える顔も好きだ。





パッと笑顔で顔を上げる。



シリウス・ブラック
シリウス・ブラック
うまくまとまらなかった。言いたいことを全部言うよ。
シリウス・ブラック
シリウス・ブラック
君のおかげで毎日に華が咲いたようだった。何をしている君も愛おしい。
シリウス・ブラック
シリウス・ブラック
これからは僕の妻として共に日々を過ごして欲しい。君が僕の日常になって欲しいんだ。



普段の大人の余裕そうな表情はなく、




緊張しながら伝えてくれる。




そんなの余計好きになる。



あなた
そう言ってくれるのをずっと待ってた!


少し赤いシリウスの頬にキスをする。








































長すぎて面白くないって?設定もめちゃくちゃですよ。書いてる時に思いましたよ。自己満ですすいません。シリウスを書きたかっただけなんです!!!

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