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2021/08/02

第8話

嘘だろ
「兄…さん…?」
「久しぶりだね。我が弟達。」

兄さんは満面の笑みを浮かべながら手を振った。

「いやぁ大きくなったなぁ。感激だよ。」
「兄さんは死んだはずじゃ」
「僕は死んではないよ?」

僕…?

「お前…」
「お前?何?どうした?」

違う。コイツ兄さんじゃない。声や外見、背丈などは同じなのに。何かが違う!!

何十年もの記憶が違うと否定しているような気がする。

「お前、何かが違う。」
「我が弟達。僕の何が違うんだ?」

!!

「兄さんは僕とも俺らのことを我が弟達とは言わない!!」
「ハハッ。やはり兄弟というものはつくづく面倒臭いな。」

そこにいたのは1人の老人だった。

「兄さんはどうした?」

獄夜が片方の手だけ戦闘状態にしながら言った。

「お前らの兄は封印した。だから言っただろう?死んではないと。」

その途端、腸が煮え返るような気がした。

「テメェ一生許さん。兄さんを封印しやがって。呪い殺してやるよ。」

指の関節を鳴らしながら言った。

「ぐっちゃぐちゃに潰して地獄の果てまで追い詰めてやる。」
「それならお前らも地獄の果て行きだな。」
「その覚悟でやってやるよ。」

そう言って俺らの戦いが始まった。

「まずお前、何者なんだよ…!」

緑の閃光を出しながら行った。緑の閃光はバラバラにする天術。天術とは天国、そして上のものだけしか使えない術だ。

「そうだなぁ。お前が世界で一番恨んでるモノではないか?」
「疑問を疑問で返すな」

そう言いつつも閃光や火花、影など様々なモノが飛び交っている。

「俺が1番恨んでいるものなんて父さんしかいねぇよ。だけど父さんは殺した。」
「それが偽物ではなかったらなぁ!!そろそろタイムリミットが近づいてきたようだな。名残惜しいが八月十日また会おう。」

そう言いながら老人は光に塗れて姿を消した。

「あいつなんなんだよ!!おい獄夜!幽霊達やりに行くぞ。」
「わかってますよ。」

そう言いながら幽霊の居場所を突き止め、そこに向かった。

しばらくすると見つけたがそれはあり得ないであろう光景。
肩を抱き合っていたのだ。

「お前ら、何をしているんだ?」
「見て分かるでしょう。体力を温存してるんだ。」
「何故?」
「あなたたちに言いたいことがあるからです。

我々幽霊はあなた方よりかは経験を積んでいないかもしれないが経験を積んでいて、何よりも家族がいる!!あなたたちと同じように!それを何故あなた方は殺す!!理解ができない!!」

経験を積んだ。家族がいる。理解ができない。

「我々は生き、様々な高い壁を乗り越え、そして死を経験した。何故我々は死んだだけで経験したことないような扱いになるんだ!?人間から幽霊へと変わっても記憶は残っている!!それを何故あなた方は否定する!?理解ができない!!そして幽霊達にも仲間、そして家族がいる!!!あなた方天国のものと人間と同じなんです!違うものといえば死んだことくらい!!死ぬがなんですか。我々は死なないようにしようと言ったわけではない!!!我々の悲しい思いを無くそうとあなた方に提案したんです!!!それが何故死を無くそうと言っていると解釈してんですか!?あなた方の勝手な思い違いで幽霊を低脳扱いするな!!!」
「何もわからないくせに。」
「お前、こんなに言っているのに!!」
「俺は低脳扱いしたくてそうしてるわけじゃない。天国の脅威をお前らは知らないんだろうな。」

神は最強ではない。

世界も完璧ではない。地球温暖化が進んだりしている。人間も完璧ではない。太陽の爆発を止めることができない。太陽も完璧ではない。いつかは爆発する。そして地獄も完璧ではない。いつも穢れている。天国も完璧ではない。いつも負が漂っている。そして神も完璧ではない。最強ではない。

全てが『死』つまり終わりへと進む。

世界は全て支え合ってできている。全てが完璧ではないからこそ世界は保たれている。だからこそ神という存在にも天国は縛りをつけた。最強ではないという縛りを。

世界は地獄でもあり、天国でもある。

そして何より1番辛いのは『天獄』にいる神なのだ。


「神だからと言って全て思い通りにすることはできない。じゃあな」

そう言って望みもしない動きが開始された。