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2021/08/01

第1話

世の中は全て金
人間界は全て金でできている。それは私、神も認めている。
そんな心が広い私の何よりも気に食わない存在がいる。幽霊だ。

幽霊がどうしたと問いたいだろう。理由はたった一つ。

『私が自由に操ることができないからだ。』

人間だって私はやろうと思えばできる。しかし幽霊は人間を卒業した。つまり人間ではないため私が操ることができない。これまで私はなんでもできた。しかしなんでもでは無くなったのだ。私からすれば大きな汚名。腹が立って仕方がない。

しかし私は心が広いので元凶の人間を滅ぼしてはいない。ほんとに感謝して欲しいレベルだ。

そんなことを資料を整理しながらブツブツと言っているとドアがノックされた。

「はい。」
「失礼します。」

そう言いながらもノックしていた時点で入ってきたコイツ、天野雄和は私の優秀な召使い。

「優秀ですか。ありがとうございます。」

俺はコイツが嫌いだ。全ての心を読み取ることができるからだ。

「一人称。戻っていますよ。」
「黙れ。」

ほんとは一人称は俺だった。だが父が引退し、俺が神になる時、私に変えるように言ったのはコイツだ。心の中だったら俺でも良いのではないかと俺は思うがコイツ曰く「心の中でそう言っていると癖で言ってしまう」らしい。本当に忌々しい奴め。

「俺を連発していますよ。」
「もう良いだろ。心の中でくらい。」
「ダメです。そしてそろそろ本題に行ってもよろしいですか?人を、いや、クズを待たせているんですよ。」

コイツがクズと呼ぶのはただ一つ。

幽霊だ。


そして俺は階段を降り、大広間に向かった。

「要件は聞いたか?」
「人間界について言及したいと述べておりました。」
「人間界?」
「不満があるそうです。」
「どんな不満だ。」

そう言って睨みつけた。

「私に言われても仕方ありませんし私を睨んでも何も出てきませんよ。」

使い物にならん奴め。

そう言いながら大広間についた俺たちは扉を開けた。
その瞬間攻撃してくる幽霊達。
すぐさま俺は結界を張った。

「で、今回はどんな要件で」
「我々幽霊を人間に見えるようにしてくれ。」

ほんとにコイツらはバカだなと改めて思う。死んだと思ってた人が宙に浮きながら漂ってたら普通腰抜かすよな。そんなこともわからないのか?低脳め。

「失礼ながら頭のネジが一本、いや何千本と外れましたでしょうか。」

そう言って椅子に座り足を組んで次の言葉を発した途端、雄和が珍しく吹き出した。