yellow side
ぐっとさっきより体重がかかる
あなたの意識がなくなった
腕からは血がどんどん溢れてくる
照「阿部、意識なくなった」
亮平『あなた何も食べてないからやばいかもしれない。止血は?』
照「してる」
亮平『あ、そこ右に曲がって。康二の車があるはず』
指示通り曲がると止まっている車
近くに行くと康二が出てきて後ろをあけてくれた
康二「1分で着くから」
照「焦んなって、安全運転よろしく」
ゆっくり車が動いてすぐに家に着く
翔太「こっち持ってきて」
白衣を着た翔太が医務室に入る
翔太「ライフルかなんか?」
ピンセットやメスを取り出し
ゴム手袋をはめた
照「多分そうじゃん?遠くから撃ってきた」
翔太「あー。うん。取れた取れた」
コロンと音を立て赤黒く染まった鉄の塊が出てくる
翔太「傷口は頻繁に消毒させる。それと、舘さんの料理は食べさせる」
翔太はそう言ってあなたに点滴をさした
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!