彼はその後お腹を抱えて笑ってた
完全にバカにされた
「ねぇ、なんでこんなに料理が上手いのにこんな所にいるの」
私は真面目に材料を切りながら彼に聞いた
すると彼は笑うのをやめて
私の隣で材料を切りながら言った
涼太「翔太を守るためだよ。後悔なんてした事ない」
それからちょっと笑って
涼太「どうせ翔太が気にしてたんでしょ?」
と言った
「言っていいのかわかんないけど俺のせいって気にしてた」
涼太「あなたは話しやすいのかもしれないね」
彼と話しながら料理がどんどん出来上がる
「これ、どうしたらいいの」
切り終わった具材を指さすと
彼は
涼太「うん、すごく綺麗に切れてる」
と言って鍋に入れた
涼太「ありがとう」
「あなたはいつもこんな時間からご飯作ってるの」
涼太「どうせなら名前呼んでよ」
「ここはみんな距離が近いね」
近すぎておかしくなりそう
みんな家族みたいなんだもん
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。