pink side
彼女が去ったあとみんなが笑った
照「躾たの?」
康二「めっちゃドヤ顔でまあねって言ったやん」
そんな中舘様は彼女の残した物を
丁寧にラップに包んで冷蔵庫に入れていた
亮平「あなたに逃げれないって教えるためにやってたんだけど・・・。これじゃあ支配か」
隣であべちゃんが頭をかいた
もう敵ではなく仲間なわけで
あなたにもはやくみんなの面白さを知って欲しい
だがしかし、出会いが敵だった俺は・・・!!!
亮平「佐久間、動きがうるさい」
大介「はい」
スンッと何事も無かったように座り直せば
またみんなはケラケラ笑う
そうだ
彼女に普通の女の子をさせればいい
大介「これは提案なんだけどさ、あなたを普通の女の子にしちゃうのはどう」
辰哉「この仕事してる以上は普通には2度と戻せないだろ・・・」
蓮「でも、体験ならできるんじゃない?潜入って言ってさ」
みんなが話題を広げる
そうだ、そうそう。
亮平「ちょうど取引現場をカメラに収めて欲しいって依頼があるからカップルって設定で仕事してもらおうかな」
照「そしたら康二とかの方が心開きやすいんじゃない?」
康二「おれぇ?!」
大介「えぇえ?!」
康二と同じタイミングで声が出た
てっきり、俺が心開かせて
それでみんなと会わせるもんだと・・・
照「なんか期待してた?」
大介「いや、大丈夫。こっちで処理する・・・」
涼太「早いところ信用してもらわないとあなたが危なくなっちゃうからね」
翔太「舘さんの料理前にして食べないやつ初めて見た」
涼太「翔太、あなたって呼んであげて」
翔太「あなた・・・」
とりあえず、ごちゃごちゃしてるけど
明日あなたに任務が与えられる
涼太「一応なにか頼んで食べさせてあげてね」
康二「がんばる!」
照「じゃあ各自次の任務に向けて準備で」
照の「解散。」を合図にみんなが部屋からいなくなる
俺も自分の部屋へ戻って机に向かう
パソコンには昨日の資料がたくさん入っていた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!