翔太は言った通り亮平を呼んでくれた
翔太「じゃ、ごゆっくり」
亮平をぽんと中に入れて
自分は出ていってしまった
私はベットに座って亮平を見て微笑んだ
そしたら亮平は困ったように微笑んだ
亮平「あなた」
「なーに」
亮平「あなたっ」
亮平は私のベットに足をかけて私に抱きついた
とても強く抱きしめられる
亮平「俺が守れる範囲にいてって言ったじゃん」
「でも、亮平守ってくれた」
亮平「ギリギリ間に合うか間に合わないかだった」
「間に合ったよ」
亮平「すっごいギリギリ」
バカ、と呟く亮平
私も亮平の事をそっと抱きしめた
「好きだよ、亮平」
あの時届いたかわからない好きを
今度はしっかり彼に届けた
そしたら亮平は照れたように微笑んだ
亮平「2回目だね」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。