授業が全部終わって
部活も終わりに近づいている。
私は野球部のマネージャー
ついでに勇翔は野球部
部活の終わり掛けの時
先輩が指したのはボール箱2セット
他の人は少しずつ帰っている
私は無言で頷いて
ボール箱を持って勇翔の隣を歩いた
倉庫に着き
鍵を開けて中に運んでいた時だった
ガチャっ
ドアが閉まる音だった。
鍵をかけっぱなしだったから
閉めるのを忘れたのだと思ったんだろう
ドアの取っ手をグルグルと強く回すが鍵がかかってるため空かない
私はすぐにスマホで助けを呼ぼうとした
が、すぐに戻るだろうという甘い考えで
外に置いてしてしまった。
2人は顔を見合わせた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!