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第7話

#7




『せんぱーーーい!帰りましょー!』





...あぁ、またか。



今日も、璃夢くんは懲りずに来るのか。









怒りと同時に、呆れを感じた。







「...いい加減、しつこいよ?」






『っ怒ってる先輩も素敵ですっ!あぁ...まじで尊い。』






「...は?」









...この後輩の、考えていることがよく分かりません。





人間だよね???






...ほんと、よく分かんない。








『あ、噂の後輩くんっ!!』





沙樹が混ざると、さらに面倒なことになるのは明白。





...逃げたもん勝ちよ...






二人で楽しそうに会話を弾ませてる中、私はバレないように教室の端を通って、廊下に出た。







絡まれたくない一心で、廊下を全力で走る。




...すごい見られてるけど、気にしない気にしない。







階段がある道の角を、曲がろうとした時...







「きゃっ...!」





地面についた手がひりひりして痛む。





...誰かと、ぶつかったのだと、理解するのに数秒かかった。






「あの…すみません、前見てなくて。」





立ち上がり、前を見た。














『「あ...」』











「は、博史...」





『...廊下は走るなよ、真里。』






ぶつかった相手は、生徒会長であり、幼なじみの紫水 博史だった。






...話すの、いつぶりだっけ。






「ぶつかってごめん...」






『いや、俺も不注意だった。』






「…なんか、久しぶりだね。」





『...そうだな。』






こういう塩っぽいとこ、何も変わってない。





「ふふっ」






『...どうした? 何がおかしいんだ?』






「いや、なんか博史だなーって。」





『? 俺は俺だぞ...?』





「いいの、気にしないで!」





『...そういえば、母がお前と会いたいってさ。

今度うち来いよ。』





「私もおばさんに会いたい!!行くね!」






...まさか、ぶつかったのがきっかけで、こんなに話すことになるなんて...






...やっぱ、硬派に見えて女癖悪いのが嫌だなぁ...






まっ、私に関係ないけどね!







『...じゃあ、これで。』





「あ、うん…」











なんか、びっくりした...








「って、璃夢くんから逃げなきゃっっ…!」





やばいやばい、本来の目的を忘れかけてたよ...





もうそろそろ気づいてくる頃じゃ...






『...誰から、逃げるですって?』






「あ...」







この声、まさか...







『...見ないうちに、なんで他の男といちゃついてるんですか??』






「い、いや…別にいちゃついてなんて...」






どんどん壁際に押されていく私。





...これ、どんな状況?






『なんで、待っててくれないんですか?』







...璃夢くん、怖いです。