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第5話

#5



璃夢くんのせいで、普段真面目な私が人生初の遅刻をしてしまった。




彼には...誠心誠意、謝ってもらおう。




というか、今度一切近づかないでいただこう。




...よし。













私は、ただ平凡に暮らせればそれでいいんだから。



私のこの生活を邪魔するようなやつとは、関わらないのが一番。










...ずっと守ってきた、私の小さなお城。




深く立ち入ることは、誰も許されていなくて。




踏み入れれば、崩れ落ちてしまう。









言ってしまえば、これはただの心の壁なのかもしれない。





...この後輩、とりあえず要注意。








『...もしかして、普段真面目なあんたが遅刻してきたのって、あの後輩くん絡み?』





一時間目の終わりを知らせるチャイムが鳴り、親友(?)の沙樹が、一目散に駆け寄ってきた。





...さすが、私の親友は鋭い。





「...なわけあるかーい。」





『...私に嘘をつくとは、100年早いんじゃないの??』





「...はい、すみませんでした。」






この親友、やっぱ怖い。





『優等生真里ちゃんに、一体何があったのさ』






「...なぜか、うちの前で待ち伏せてて。
聞きたいことがありすぎて、色々聞いてたら、時間やばかった。以上。」





『簡潔すぎてなんも伝わってない。』













「...ほんと、なんなんだろ、あの後輩。
...もっと、色々探らないと。」










─────私がこぼしたこの一言が、沙樹を奮い立たせる原動力になるなんて、思いもしなかった。








『...この後輩なら、真里を救えるかもしれない...

心にある大きな壁を、壊せるかもしれない...』








「...ごめん、なんか言ってた?」







『...ううん、独り言。』







...この時の私は、沙樹の言葉に耳を傾けていなかった。